死ぬ程洒落にならない怖い話

光の玉

十数年前、私が6歳、兄が8歳の時の話。 私たちはお盆休みを利用し、両親と四人で父の実家に遊びに行った。 その日はとても晴れていて、気持ちが良い日だった。 夜…

続きを読む

幻の滝

10年程前に体験した話。 ある日、友人に誘われて山奥の渓流に釣りに行った。 自分は釣りは不慣れだったが、友人は釣りに関してはベテランだった。 自分は彼の案内…

続きを読む

住人の目

一昨年まで住んでいたアパートの話。 引っ越しをしようと決め、物件探しをしている時、 「ちょっとした縁で安く出来るから」 と、そのアパートを不動産会社から紹介…

続きを読む

電話ボックス

もう十年近く前。そうだな、まだ街のあちこちに電話ボックスがあった頃の話だ。 ある三連休の前の金曜日。俺は大学の仲間としたたかに飲んだ。 深夜1時前、仕上げに…

続きを読む

ムサカリ

俺は今は大きなデザイン事務所に勤めているのだけど、専門学校を出て暫くは、学校から勧められた冠婚葬祭会社で写真加工のバイトをしていた。 葬式の場合は遺影用とし…

続きを読む

最後の一線

ある意味怖く、ある意味笑っちゃうような話なのだが…。 俺が高校一年生の時の話だ。 この頃はもう両親の関係は冷え切っていて、そろそろ離婚かな…という感じの時期…

続きを読む

タクシーの先客

M子さんは、新宿から私鉄で一時間ほどの所に住んでいる。 その日は連日の残業が終わり、土曜日の休日出勤という事もあって、同僚と深夜まで飲み終電で帰る事になった…

続きを読む

アーちゃん

僕の町内には『アーちゃん』という人が住んでいた。 アーちゃんは年中、肌色の肌着と肌色のモモヒキを身に付け、パンクしてホイールの歪んだ自転車で町を走り回る、人…

続きを読む

お地蔵様の顔

小学校の頃、通学路に小さな祠があった。 その傍らに背が40センチぐらいのお地蔵様が四体、通学路の方を向いて並んでいたのだが、右端のお地蔵様だけ顔が見えないよ…

続きを読む

住職さんへの相談

友達の母さんが運転中、前の車にぶつけてしまった。 保険屋を通しての賠償は勿論、直接相手の元へ出向いたりと誠心誠意、謝罪をした。 しかし、このぶつけてしまった…

続きを読む

山中の張り紙

今から5、6年前の話。 夏休みなどを使って毎年遊びに訪れていた祖父の家は、宮崎県の山中にありました。 目的は主に川遊びで、モリ突きや釣りなどをして楽しんでい…

続きを読む

連れて帰ったもの

私が小学3年生の夏休みに体験した話。 私が住んでいた所は凄い田舎で、地域の子供会の恒例行事で七夕会があった。 七夕はもう過ぎているけど、要するに皆で集まって…

続きを読む

砂利を踏む足音

学生の頃、実家を離れて大学の寮に住んでいた。 田舎の学校で、その敷地から歩いて20分程度の場所にある寮だった。 周りは住宅地で、古くからあるお宅と、ベッドタ…

続きを読む