従姉妹シリーズ

記憶を追って来る女(従姉妹シリーズ7)

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語り部というのは得難い才能だと思う。彼らが話し始めると、それまで見て来た世界が別の物になる。 例えば、俺などが同じように話しても、語り部のように人々を怖がら…

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付喪神(従姉妹シリーズ6)

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電話やテレビ、ラジオなど、所謂メディアにまつわる怪談は多い。その殆どが、どこかに繋がってしまうという内容だ。 便利さの反面、直接的ではない伝達に人間は恐怖心…

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霊の行く場所(従姉妹シリーズ5)

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前回の件があった六年後、一家揃って隣の県に引越しました。 当時の私は社会人一年目であり、まだまだ学生気分が抜けておらず、その日は新入社員四人で心霊スポットへ…

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壁の中の生活(従姉妹シリーズ4)

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俺の親類には怪談好きが多かった。祖母や叔父などは、ねだれば幾つでも怪談を話してくれたものだ。 中でも俺のお気に入りだった語り部は、年上の従姉妹だった。 この…

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ノッポな人形(従姉妹シリーズ3)

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中学二年の秋口、俺は勉強も部活もそっちのけでオカルトに嵌っていた。 その切っ掛けになったのが近所に住んでいた従姉妹で、この人と一緒に居たせいで何度かおかしな…

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女並通り(従姉妹シリーズ2)

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昔から古い物には魂が宿ると言う。長い年月を経て魂を得たものは九十九神とも付喪神とも呼ばれ、神や妖怪のような信仰と、僅かな恐怖の対象にされてきた。 澁澤龍彦(…

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せいちゃん(従姉妹シリーズ1)

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五つ年上の従姉妹の話。 何だかおかしな人で、彼女と関わったことで幾つか奇妙な体験をした。 今から話すのはその中の一つ。 ※ 俺がまだ小学生だった頃、近所にせ…

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