怖い話・不思議な体験・都市伝説まとめ|ミステリー
一度だけ明るくなった山
宮崎の山奥の集落で炭を焼く祖父は、窯の口を塗る土に必ず唾を落としました。木が一本も生えない丸い場所、鍬が入らないのに指では崩れる黒い層、叩くと鐘のように鳴るのに…
続きを読む:一度だけ明るくなった山危険な好奇心(後編)
あれから5年。俺達3人はそれぞれ違う高校に進んで、すっかり会うこともなくなっていた。 あの「五寸釘の女」事件は忘れることが出来ずにいたが、記憶は曖昧になり、その…
続きを読む:危険な好奇心(後編)危険な好奇心(中編)
山を降り、俺達は駅前の交番へ急いだ。 『このカメラに納められた写真を見せれば、五寸釘の女は捕まる。俺達は助かる』 その一心だけで走った。 途中でカメラ屋に寄り現…
続きを読む:危険な好奇心(中編)危険な好奇心(前編)
小学生の頃、親友二人(慎、淳也)と学校の裏山に秘密基地を作っていた。それなりに本格的なもので、板を打ち付けて雨風を防げる三畳ほどの広さの小屋だった。 放課後にそ…
続きを読む:危険な好奇心(前編)インターホン
鍵をかけない田舎の家で、機械のように規則正しく鳴り続けるインターホン。祖母とそっと覗いた玄関の先に立っていたものとは何だったのか。招かれぬかぎり入れない来客の正…
続きを読む:インターホンゲラゲラ(長編)
去年の4月に大学を卒業して、マンションに引っ越した。 そのマンションの真ん中が中庭になっていて、俺は左端に住んでいる。 6階建てのマンションで、右側にマンション…
続きを読む:ゲラゲラ(長編)本当に生きてる子どもなの?
毎年六月の平日の午後にだけ、部屋の固定電話が鳴っていました。受話器から聞こえるのは「ママ?」という一言だけです。四年目に私が返してしまったたった一つの質問が、い…
続きを読む:本当に生きてる子どもなの?メールの送信履歴
一歳半の息子が携帯を触った昼、見知らぬ差出人から一行だけ届きました。あなたはだあれ。送信の記録はどこにもなく、受信の時刻は息子が触る二十五分前でした。佐渡の海辺…
続きを読む:メールの送信履歴2才児の直感
人見知りをしない双子の弟は、人の顔ではなく頭ひとつ上を見て笑う子でした。二十年ぶりに訪ねてきた同級生を見て、姉が初めて泣き叫んだ雨の日。三和土に残された素足の跡…
続きを読む:2才児の直感異世界村(長編)
自分の体験した少し現実味のない話です。 自分自身、この事は今まで誰にもしたことがないし、これからも話すつもりはありません。 それにこの書き込み以降、僕が他人と話…
続きを読む:異世界村(長編)聖ヨゼフの階段
四国山地の集落に残る農村舞台に、支柱も鉄の釘も使わない十三段の箱階段がありました。材木の記録も大工の名も帳面にありません。手間賃を受け取らなかった職人に名を訊い…
続きを読む:聖ヨゼフの階段聖徳太子の地球儀
熊野灘に面した集落の蔵に、夕方だけ湿る白い球が置かれていました。表面に浮かぶ入り江は日ごとに増え、地籍の控えには消えたはずの字名が一行だけ残っています。決して濡…
続きを読む:聖徳太子の地球儀置いていった音
丹波の谷の朝は、鳴るはずのない六時の鐘で始まった。鐘楼の鐘は昭和19年に供出されたのに、先代住職が空を撞くと谷いっぱいに音が響く。霜の丸い融け跡、受領印のない台…
続きを読む:置いていった音西を向いた樽
昭和五十三年、鳥取の倉吉の醤油蔵に入った私は、蔵頭がただ一本だけ口を西へ向けて置く樽に気づきました。若い諸味の匂い、内側に二本ある輪、逆巻きの輪竹、遅れていく柱…
続きを読む:西を向いた樽ミステリーを応援する
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