バグダット電池

公開日: 世界の謎

Physics-Book-for-Boing-Boing-2

現在のイラク、バグダッドで製造されたとされる土器の壺である。

電池であるという意見と、そうではないとする意見が存在するが、もしこれが電池として使われたのであれば、電池が発明されたのは18世紀後半であるから、これはオーパーツ(時代錯誤遺物)と言うことができる。

発掘当時は用途が不明の出土物であったとされているが、電池メーカーのボッシュによる復元実験で電解液として酢やワインを用いた結果、電圧0.9〜2ボルト程度で発電された。

パルティア時代にも使用可能な電解液とされる液体が次々に試され、作製されたレプリカにおいて、微弱ながらもそれらが実際に電流を発生させることが示された。

ただしこの実験は発見された状態と違い開放状態で、それも原理だけを復元した(壷やシリンダーを復元したわけではない)状態で行われており、発見時と同じくアスファルトで口を閉鎖した場合はすぐに電流が止まってしまう。

使用目的としては、電解液にブドウジュースを用いた実験にて、シアン化金の溶液に浸した銀製品を数時間で金メッキ加工させることに成功しており、装飾品に金や銀のメッキを施す為の道具とする説が提唱されたが、電気を使わずとも水銀アマルガム法などでメッキを施す方法は古くから知られており、根拠としては薄い。

他にも、呪文が書かれた壷と共伴したことから、感電による宗教体験を演出する装置や、電気療法のための装置という説など諸説あるが、真の目的は不明とされている。

関連記事

53年後に帰還した爆撃機

2001年12月23日午前0時過ぎ、グリーンランドのトゥーレ空軍基地の管制本部は、一機の正体不明の飛行機がこの基地に向かっていることに気づいた。 レーダー管制官が「未確認機接近!…

星空

時を超える終末予言

1999年、ノストラダムスの大予言が成就しなかったことは広く知られている。しかし、それ以前も含め、地球や人類の滅亡を警告する多くの終末予言が提唱され、そして幾度となく破綻してきた。 …

ネス湖(フリー写真)

ネッシー伝説の終焉

20世紀、世界中で実在が信じられてきた伝説のUMA。それがスコットランドのネス湖に生息しているとされていたネッシーである。 首長竜の生き残りではないかと囁かれており、数々の観光客…

27クラブ

古代イスラエルの王ソロモンは、悪魔を召喚して望みを叶えさせたと言われています。 彼が呼び出した悪魔は全部で72。その中の27番目の悪魔はロノウェという名で、心理操作の仕方や身振り…

エリア51

アメリカのネバタ州南部、アメリカ空軍によって管理されているグルームドライレイク近郊の一地区、ここが「エリア51」と呼ばれる空軍基地だ。正式名称はグレーム・レイク空軍基地という。 …

カスパー・ハウザー

ドイツの今もって不明な素性の孤児。 16歳頃に保護されるまで長期に渡り牢獄に閉じ込められていたため、その性質上しばしば野生児に分類される。 発見後に教育を施されて言葉を話せ…

頭蓋穿孔

トレパネーション。 頭に穴をあけて脳を解放することで血流量を増やし、脳を活発化させて、日々の倦怠感から解放し、多幸感を得ようという医学界では認められていない施術。 太古から…

世界中の地球滅亡予言

1999年にノストラダムスの大予言が外れた事が有名ではあるが、今まで世界中で地球・人類が滅亡するといった類の終末予言が幾つも提唱されてきた。しかし、その殆どは尽く外れてきた。 戦…

ペガサス計画

CIA(中央情報局)とDARPA(国防高等研究計画局)が中心となったアメリカの極秘の時空トラベルプロジェクト「ペガサス計画」をご存知だろうか? タイムトラベル技術を応用して月や火…

湖

神々の戦いと霊界の均衡

私は青森に住んでいて、この地域には霊能力者のような人が多いのです。 黒石市に住んでいる私は、以前、父の火葬で親族一同が火葬場に集まり、僧侶も来ていました。 その時、喫煙所…