病室の盛り塩が溶けた朝
入院中の病室に立つ老人を見たという友人に、冗談で勧めた病室の盛り塩。その夜、友人が見た藁葺き屋根の夢と、朝になって溶けていた塩の写真。右と左の障子の向こうに何が…
誰かに話すと信じてもらえないかもしれない、あの体験。心霊体験談を実話風に描いた短編を集めました。ゾクっとする感覚と、不思議な余韻をお楽しみください。
入院中の病室に立つ老人を見たという友人に、冗談で勧めた病室の盛り塩。その夜、友人が見た藁葺き屋根の夢と、朝になって溶けていた塩の写真。右と左の障子の向こうに何が…
自分が子供の頃の話。 両親の付き合いで誰か(多分二人の共通の知り合いか何かだと思う)のお見舞いに行ったんだ。 何故か病室には入れてもらえず、その階の待合室で弟と…
友人Yから聞いた話。 今から二年程前、Yの爺さんが亡くなった。 Yは昔から超が付く程の爺さんっ子だったものだから、葬式の時は年甲斐もなく鼻水を垂らしながらわんわ…
運送会社の空き家倉庫で、二階には上がるなと言われた忠告を破ってしまった夜。階段を後ろ向きに昇った友人は、奥の部屋で、さしあげますから、と繰り返し呟いていた。入院…
午前2時、ボロ軽の助手席で、友人のイキバタは夜の峠道を無言で下っていた。窓を開けたまま歌ってしまった夜だった。家に着くと、母親が言った。さっき帰ってきたでしょう…
古い民宿の共同便所で、真夜中に閉じ込められました。戸の向こうで誰かがぼそぼそと呟き、これは聞いてはいけないと直感しました。廊下の三枚の板だけが張り替えられていて…
俺がまだ大学生だった10年前、自称霊感の強い後輩Aと古いリサイクルショップへ行った時の話。 リサイクルショップと言っても、築30年は軽く経っていそうなボロボロの…
夏のある日、二組のカップルが海水浴に出かけました。 仮にA君、A君の彼女、B君、B君の彼女とします。 A君はバイクを持っていたので一人で乗り、B君は車を持ってい…
ホラー映画を観たり怖い話を聞いたりするのは大好きだけど、自分がそういう体験をするのは絶対嫌だと言う友人から聞いた話です。 ※ 10年くらい前の話。 当時、友人は…
雨の夜、東京湾岸の埋立地にある土木調査会社で仮眠を取った私は、無人の事務室を歩く五体の青白い影を見た。陽気な社長が倉庫に預かっていた仏壇と、社員が陰で呼んでいた…
これからする話は、私の作り話ではない事を言っておきます。 信じてくれとは言わないし、信じてくれる人がいればそれで良いと思っています。 私は関東のT県U市(県庁所…
十歳上の姉の不良仲間にもらったドルフィンリングが、真夜中に焼けるほど熱くなった。事故の知らせが届いた夜、玄関の向こうから「迎えに来たよ」と呼ぶ声がして、両親は外…
義母の夢の中で、告げられた言葉は「四十九になったら、息子を迎えに来ますからね」。二十年の祈りと、話を聞いた帰りに友人宅の仏間で座り込んだ体験。おばあさんが私の肩…
私が某会員制リゾートホテルに勤めていた時、ある老夫婦に書いて頂いたアンケート用紙の内容です。 表面は通常のよくある普通のアンケートの回答でした。ホテルの従業員の…
この話は僕がまだ中学生だった頃、友人の家に泊まりに行った時に聞いた話。 友人と僕が怪談をしていると、友人の親父さんが入って来て、 「お前たち幽霊の存在を信じてる…
小学六年生の夏休み直前、肝試しで夜の学校に忍び込んだ四人は、三階のトイレで四つの個室がすべて閉まっているのを目にする。バネで勝手に開くはずの扉、鍵のかかっていな…
私がまだ小さかった頃に体験した話です 好奇心旺盛だった私はよく馬鹿な事をして怪我をし、親に心配をかけるようなそそっかしい子供でした。 その当時、私と家族は10階…
高校時代の彼女H美の話。 H美の家は、少し長めの道路の中間ぐらいに位置していた。夜になると人影も車もまばらになる薄暗い道路だ。 ある時期から、大して人通りもない…
私の大学は結構な田舎でして、羽根を伸ばす場所がこれと言ってありません。 そういう事情に加え、学生の多くが車を所有していることもあり、必然と連れ立ってドライブに行…
これは自分が大学生だった時の話だ。 当時やんちゃだった自分は、よく心霊スポットに出かけていた。 ある日、遊び仲間の友達が「すぐ近くに幽霊トンネルがあるらしい」と…
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