冷凍コーナーのおばさん
毎週水曜日、スーパーの冷凍コーナーで同じ棚を眺めているおばあさんがいた。声をかけた翌週、その商品は「存在しない」と言われて——じわじわと怖くなるほんのり怖い話。…
誰かに話すと信じてもらえないかもしれない、あの体験。心霊体験談を実話風に描いた短編を集めました。ゾクっとする感覚と、不思議な余韻をお楽しみください。
毎週水曜日、スーパーの冷凍コーナーで同じ棚を眺めているおばあさんがいた。声をかけた翌週、その商品は「存在しない」と言われて——じわじわと怖くなるほんのり怖い話。…
深夜の温泉旅館で警備を務める男が、誰もいないはずの大浴場で繰り返し目撃した不可解な現象。湯気の向こうに見えたものは、今も説明がつかない。…
俺が小学生だった頃の話です。 当時、近所の小さな珠算塾に通っていました。 ※ その塾には、毎年クリスマスの日だけの楽しみがありました。 その日だけは授業をあまり…
俺は、とある会社でシステム関連の仕事をしている。 先日、八年間稼働し続けてきたサーバマシンが、とうとう壊れてしまった。 このサーバとは、修羅場というほど大げさで…
昔、ゲーム雑誌の編集部で働いていた。 毎日、膨大なゲームと向き合う日々。取材、レビュー、裏技検証……時間に追われる生活の中で、私は次第に「ゲームを遊ぶこと」その…
十代の頃の話だ。 善悪の分別もつかず、学校にも行かず、仕事もせず、仲間と遊び歩いていた頃のこと。 ある夜、いつものように友人から電話が入り、「今から肝試しに行こ…
会社の同僚が亡くなってから、およそ一年が経ちました。 同僚と言っても、彼は五十歳を過ぎた大先輩でした。 昨年三月、小さな胃癌が見つかり、「早めに取ってしまおう」…
7年ほど前、タクシーの運転手さんから聞いた話です。 当時、私は六本木にある会社に勤めていました。仕事は夜遅くまでかかることが多く、終電を逃すたびにタクシーで帰る…
近年、インターネットを中心にある奇妙な噂がささやかれています。その噂は、ゲーム内の“名前入力”にまつわるものです。 その名は――「ツナカユリコ」。 何の変哲もな…
1999年、ある悲報が全国を駆け巡りました。 女性3人組ユニット『カントリー娘。』のメンバー、柳原尋美(やなぎはら・ひろみ)さんが、デビュー目前にして突然この世…
ホラーゲームの金字塔とも言える『零』シリーズ。 その制作現場では、ゲーム内の恐怖を凌駕するような、実際の怪奇現象が数多く報告されていました。 そして、それらの出…
中学生の頃、俺は横浜に住んでいた。 親父は地元の教会で神父をしており、性格は聖職者らしからぬざっくばらんとしたものだった。信者たちからの人望も厚かった。 信仰熱…
これは実際に起きた事件にまつわる、生存者の証言をもとにした話である。 「大雪山ロッジ殺人事件」として、過去に北海道新聞にも掲載された記録が存在する。 本稿で語る…
会社の同僚であるKが亡くなった。 彼はフリークライミングを趣味とし、非常に熱心に取り組んでいた。休日があれば、どこかの山か崖へと向かう日々で、私とも親しい関係に…
今から約20年前、私はあるテレビ番組制作会社でアシスタントディレクターとして働いていました。 当時担当していたのは、女性アイドルと霊能力者が全国の心霊スポットを…
H君は、ちょっと変わった高校生だった。 今どき珍しく、携帯電話も持っておらず、自宅にはゲーム機もない。 そんな彼が夢中になっているのは、なんと「ラジオ」だった。…
Sさんには二人の子どもがいる。上は幼稚園に通い始めたばかりの息子さん、下はまだ3歳の娘さんだ。 新築の家を建てる際には、それぞれの子ども部屋も用意した。だが今の…
大阪市西区、駅から徒歩五分という好立地にあるマンションに引っ越したのは、今から三年前のことです。 コンビニまでわずか一分という便利な場所にありながら、家賃はなん…
去年の3月、高校を卒業して大学生活が始まるまでの間、私はひたすら友人たちと遊び歩いていました。 ある夕方、友人のAから突然電話があり、「暇だからドライブに行こう…
中学1年の夏、私の祖母の兄、泰造さんが亡くなりました。私はほとんど面識がなかったものの、夏休みということで両親と一緒に葬式に参列するため、初めて泰造さんの屋敷を…