会社の同僚が亡くなった。 フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて、家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。 Kのフリークライミ…
続きを読む
最終電車で眠り込み、目を覚ますと、終点は、真っ白なドームの駅でした。読めない駅名、灰色の人々、橙色の空。家にも、電話が、つながりません。私が、その異空間から持ち…
続きを読む
学生の頃の話。 夜、部屋で寝てたら急に金縛りになった。 変な気配がしたので目だけ動かして窓の方を見たら、顔が沢山浮かんでこっち見てた。 なんか霊とかってどんなも…
続きを読む
私は占い師に「長生きできんね」と言われたことある。理由も聞いた。 「あんた、大陸に行ったことあるだろう? そこで憑かれたんだと思うけど、悪霊なんてもんじゃない。…
続きを読む
今から書く事はすべて実話なんですが、心霊話ではありません。 私が9歳の時、父の仕事(自営)の取引先の人が初めて私の家に来た時、私が案内のために迎えに行きました。…
続きを読む
昨年の夏の夜、月に2、3回、22時から23頃にピンポンダッシュされてた。 初め怖かったけど実害ないし、窓から見下ろした複数の後ろ姿は中学か高校生ぽくて、いい年し…
続きを読む
昔住んでた家の近くの河川敷に広い公園があり、そこに小さな森があった。その森の中には、異常に暗い空間が何カ所かあって、よくそこで遊んでた。 もう少し説明すると、そ…
続きを読む
高校の中庭で、世界がぴたりと止まった、あの十秒間。視覚以外の五感がすべて消えたその時を境に、親友との関係も、座席も、自分の記憶までもが、少しずつずれ始めました。…
続きを読む
子どもの頃、炭焼きだった祖父と山へきのこを採りに入った夏。帰り道は正しいのに同じ景色を繰り返し、谷川の音も消え、いつまでも家に着かない。慌てぬ祖父が一本の煙草に…
続きを読む
仕事帰り、行きつけの深夜の古書店へ向かいエレベーターを六階で降りると、視界一面が真っ白だった。匂いも音も消えた空間、灰色の服の男、トオリヌケという言葉、そして消…
続きを読む
早朝、缶コーヒーを買いに出た私を待っていたのは、毒々しい紫色に染まった空でした。見知らぬ自販機、顔のない異形、漂う生臭さ。命からがら家に帰ると、父が静かに口にし…
続きを読む
中学時代、変わった口癖を持つ友達がいました。ある夏の日、私の部屋に、見知らぬ故人の古い自伝が、ひとりでに現れます。そこに記されていた故人の口癖は、なぜか、その友…
続きを読む
仕事帰りに電車で寝過ごし、降りた駅は「ゆやみ」という見知らぬ無人駅でした。鳥居、濁った目の老婆、山に灯る提灯、そして手を引く男の子。帰宅後にいくら調べても、その…
続きを読む
祖父の通夜の晩、築百五十年の庄屋屋敷で一人、ガラス張りの奥座敷に通された私。長い廊下を引きずる足音、波打つ襖、共振するガラス。家族はイタチの仕業だと言うが――山…
続きを読む
どこに書けばいいのか分からないけど、私的にオカルトかつ不可解だったのでここに。 大学に入ったお兄ちゃんが部屋の中で「リン!リリン!」と叫んでいることがあったんで…
続きを読む
好条件で強引に誘われた転職先の最終面接。控え室に現れたくたびれた中年の男が、大声で会社をけなし、なぜか私まで一緒に外へ追い出されてしまいました。三年後に知る、そ…
続きを読む
いじめから逃れ、海辺の古い漁村に預けられた、ある夏のことです。磯で出会った優しいお姉さんと毎日遊ぶうち、私の体は少しずつ蝕まれていきました。村の誰ひとり知らない…
続きを読む
古い窯業の町で育った私には、三十年経っても忘れられない出来事があります。埋め立てたばかりのため池の更地で遊んでいたあの日、目の前で友達が柔らかな土に呑み込まれ、…
続きを読む
日本海の漁師町へ帰省した夏、兄と僕は引き潮の干潟の彼方に、くねくねと動く白いものを見つけました。双眼鏡で覗いた兄はその夜から変わり果て、祖父は青ざめて駆けてきま…
続きを読む
これは夏休みも間近に迫った大学3年生の頃の話。 大学の友人の樹と覚、そして修(俺)の3人で、海に旅行しようと計画を立てたんだ。 計画段階で、樹が「どうせなら海で…
続きを読む