犯罪者に縁のある私

craigslist-crime

今から書く事はすべて実話なんですが、心霊話ではありません。

私が9歳の時、父の仕事(自営)の取引先の人が初めて私の家に来た時、私が案内のために迎えに行きました。

その人は優しくて気さくなおじさんって感じで、それ以来我が家にちょくちょく仕事の為に来るようになりました。

でも数ヶ月後、おじさんは新聞の一面トップに載る事になりました。おじさんは、生活苦から知り合いのおばあさんを殺害してお金を盗んでいたのです。

私が初めておじさんに会った時には、既におばあさんを殺した後でした。

優しいおじさんが人を殺していた事や、人間は人を殺していてもあんなに優しい雰囲気が出せる事などにかなりショックを受けた事を覚えています。

次に、私が16歳の時、通り魔に遭いました。

夜の十時頃、バイトの帰りでした。サバイバルナイフと皮の手袋が、彼のやる気を窺わせました。

私は背後からいきなり口を押さえられ、車に連れ込まれそうになったので抵抗しました。

その為に揉み合いになりナイフで数ヶ所斬りつけられました。

幸い厚手のコートを着ていたので大事に至る程の傷ではありませんでしたが、結構出血していました。

何とか逃げる事が出来て、犯人もその後捕まっています。

20歳の時、高校時代にやってたバイト先で、割と仲の良かった先輩が殺されました。

事件はテレビを見て知りました。犯人は先輩にストーカーしていた男でした。

私は犯人が逮捕された時テレビで顔を見て驚きました。以前先輩に紹介された事があったので……。

25歳の時、3度目の通り魔に遭遇しました。

一人暮らしのマンションのエントランスで、いきなり背後から押さえられました。

今度はフルフェイスのメットをかぶり、右手にはテレビドラマなどで見掛けるメスのような刃物。

メールボックスが死角になるような造りだった為、連れ込まれて体を触られましたが、私が泣くと「ごめんね。お金あげようか?」と言われました。

黙って首を振ると、そのまま立ち去ってくれました。

同じく25歳の時、また違う通り魔に遭いました。

いえ、厳密に言うと通り魔と思われる男です。でも、私にとってこの男が一番怖かった。

友達とカラオケに行った帰り、いつもどおり駅前からマウンテンバイクで帰ることになりました。

駅前から離れようとした時、一台の車が凄く気になって、何だかイヤな予感。だから大通りを通って帰る事にしました。

イヤな予感は的中し、その車はずっと私の1メートル程うしろをつけて来ます。

いくらマウンテンバイクだと言っても、車がうしろをつけて来るスピードってヤバイですよね?

しかも信号のそばが自宅マンション。絶対ヤバイ!!特に信号の辺りが危険な気がする!

当たりでした。

車は急に私を追い越し、信号を渡った所で車を停め、1人の男が降りて来ました。

私は信号を渡らずフルスピードで道を曲がりました。それを見た男は車に飛び乗り、猛スピードで追いかけて来ました。

ここから先は男との会話です。()は私の心の声。

男「どこ行くの?遊びに行こうよ」

(もう深夜1時過ぎてるだろ! 家に帰るに決まってる!!)

「いえ、親が待ってるので」

(本当は1人暮らしだけど!!)

男「遊びに行こうよ」

(今帰るって言ったじゃん。って言うかその車業務用?後部座席に電ノコとか糸ノコが山積み……この車でナンパ?)

男「遊びに行こうよ」

(!!!)

「いえ! 親が待ってるんで!!」

男「じゃあ、先に行きなよ」

(何で? 何の為に?この道住宅街で一通だし、車が先に行くもんでしょ?)

「いえ、先に行って下さい!」

男「先に行きなよ」

(だから、何で二回も同じ事言うの? マジで怖すぎ!!)

「いえ、先に行って下さい!!(既に私は半泣き)」

男「……そのままそこに居るの?」

(何言ってるの? あんたが去ったら速攻帰るし!!)

「……」

男「そのままそこでじっとしてたらすぐ済むから」

男はそう言って車から降りて来ました。

(は? 何する気? っていうか、右手何で後ろ手にしてるの? 何か持ってる?左手には白い紙?)

「それ以上近づいたら大声出しますよ」

もうガクブル状態です。男は私の警告で一旦立ち止まって首を少し捻ると、

男「じっとしてたらすぐ済むから」

(すぐ済むって何する気? こんな民家の前でレイプ? っていうか無理だよね? マジで何する気?)

と、また近づいて来ようとしたので、再び、

「大声出しますよ」

もう一度ダメ元で警告したら、男は再び立ち止まって何か考えるような素振りをしてから、車に乗り込み

男「先に行きなよ」

「いえ! 先に行って下さい!」

(絶対跳ねられる!)

男「……」

やっと男は立ち去ってくれました。

男が立ち去った後、速攻で部屋帰って震えてました。一番無傷で済んだけど、一番恐怖を感じました。

後日、知り合いの警察の方に話したら、

「危なかったね。多分殺されてたよ。元々ナンパじゃなくて殺すのが目的で連れ去る気だったんじゃないかな」

とのこと。今、生きていられる事を心から神様に感謝しましたよ。

ところで、こんなに犯罪に縁があるのって何なんでしょうか?

通り魔って人生で何度も出会う物なんでしょうか?

いつか殺されると思います。

病院(フリー背景素材)

宿直のバイト

数年前、大学生だった俺は、先輩の紹介で小さな診療所で宿直のバイトをしていた。 業務は見廻り一回と電話番。後は何をしても自由という、夢のようなバイトだった。 診療所は三階建て…

変な長靴

俺は大学生時代、田舎寄りの場所にアパートを借りて一人暮らしをしていた。 大学が地方で、更に学校自体が山の中にあるような所だから交通の便は悪くて、毎日自転車で20分くらいかけて山を…

東京五輪

ナレーションの声

小学5年生の頃、アメリカでワールドカップが開催された。 だからという訳ではないけど、幼馴染のNとよく近所の公園でサッカーをしていた。 ある日、「たまには別の公園でやろう」と…

数字

余命推定システム

死ぬ程怖くはないけど、じんわりと背筋が固まるような話を。 ただ、俺はこの話を最恐に怖い話だと思っている。 さっきテレビで関係する話が出ていて思い出した。 ※ 数年前の事…

台風の街

盗まれたユンボ

ちょうど1ヶ月くらい前の出来事。 俺は京都に住んでいるんだが、今までオカルトなんぞに関わった事のない26歳。 そんな話はさておき、俺の住んでいるアパートの横では、新しく家を…

柿の成る家(フリー素材)

ジロウさん

23年程前の話。 俺の地元は四国山脈の中にある小さな村で、当時も今と変わらず200人くらいの人が住んでいた。 谷を村の中心として狭い平地が点在しており、そこに村人の家が密集…

ごぜさんの鐘

辺り一面山だらけ、どこを見渡しても山ばかりという地方の出身です。 小さい頃からお世話になっていたお寺に「鐘」がありました。 「鐘」と書いたのには理由がありまして、それは布と…

抽象的模様(フリー素材)

融合体

以前、井戸の底のミニハウスと、学生時代の女友達Bに棲みついているモノの話を書いた者です。 ……8月に物凄いことがあったので、以下にまとめました。フェイク込みなので辻褄が怪しいとこ…

南京錠(フリー写真)

集団の闇

身元が特定されるかもしれないから詳しくは書けないけど、某長寿番組に『開かずの扉を開ける』という企画で出たことがある。 当時住んでいたのは割と年代物の寮で、俺達の代で廃寮になること…

中身はミンチ

Nさんは、鋼材関係の専門の現場作業員だ。 会社勤めではないが、色々と資格を持っているおかげで、大手企業の下請けや手伝いをやっている。 人集めを任されることもあるが、そんな時…