地下の浴槽だけ焦げていない
十代の頃、十万円の前金と引き換えに、山奥の廃墟でひと晩を明かしました。壁も天井も真っ黒に焦げているのに、地下の浴槽の内側だけが白いタイルのままです。縁には、指の…
続きを読む:地下の浴槽だけ焦げていない十代の頃、十万円の前金と引き換えに、山奥の廃墟でひと晩を明かしました。壁も天井も真っ黒に焦げているのに、地下の浴槽の内側だけが白いタイルのままです。縁には、指の…
続きを読む:地下の浴槽だけ焦げていない13日に田舎の墓参りに行ってきた。 毎年恒例で、俺は東京で一人暮らしして初めての里帰りだった寺には一族郎党が集まり、仲の良い従兄弟のDも来ていた。 お経も終わり…
続きを読む:ここにいたあ幽霊騒ぎの続く会社の寮で、視える俺と嗅げる人のZが一晩を明かした。胸の上に乗ったのは、頭が野球ボールほどの黄色い服の女。Zのニオイ分析が始まると、幽霊の方が先に…
続きを読む:寮の幽霊を嗅げる人カオル2年くらい前の、個人的には洒落にならなかった話。 大学生になって初めての夏が近づいてきた金曜日頃のこと。人生の中で最もモラトリアムを謳歌する大学生といえど障害は…
続きを読む:神降ろし(長編)もう10年以上前の話だが、とある県の24時間サウナで意気投合した男の話。 結婚を考えていた女性がいた。 ある日の晩、一緒に繁華街で遅い晩飯を済ませ軽く呑んだ後、…
続きを読む:今日でお別れかな駅構内の喫煙スペースで私はタバコを吸っていました。 喫煙スペースと言っても田舎の駅なので、ホームの端っこにぽつんと灰皿が設置してあるだけの簡易的なものでした。 …
続きを読む:小綺麗な老紳士俺が小学校1年生ぐらいの時の話。 その頃、俺はおとなしくて気の弱い方で、遊ぶのも大体おとなしい気の合う子達とばっかり遊んでいた。 でも何がきっかけだか忘れたけど…
続きを読む:優しさを大切にあれは10年くらい前の暑い夏の日でした。 俺は仕事で車を運転していて、それまで順調に流れていたのに急に渋滞し始めた。 『くそー、なんだよ…』 渋滞しているけど、…
続きを読む:割れたスイカこの話は2013年の8月頭くらいの話。 爺ちゃんの49日のために行った先での出来事だから、恐らくその辺りだ。 その日はクソ暑かった。休日だったその日は、朝から爺…
続きを読む:異世界から元に戻れなくなった高校二年の夏休み、友人に誘われて山あいの川原の花火へ向かったAは、水の中で何かに足を引かれた。翌朝、誘ったはずの友人は一度も電話をしていないと言う。解約済みの番…
続きを読む:川原の花火と三度目の着信静まり返った母校の緑色の廊下で、私はトイレの個室に座っていた。上着のポケットの紙には、自分の筆跡で『ばりばり』と二十回。一番奥の個室から、同じばりばりの音が響く…
続きを読む:ばりばりの音を書き残した夢これは17年前、高校3年の時の冬の出来事です。 あまりに多くの記憶が失われている中で、この17年間、僅かに残った記憶を頼りに残し続けてきたメモを読みながら書いた…
続きを読む:地下のまる穴(長編)ミステリーを応援する
読んでいただけるだけで、十分に励みになります。
当サイトは個人で運営しており、いただいたご支援はサーバー代やドメインの維持費に大切に使わせていただきます。
¥240 の一度きりのお支払いで応援いただけます。
お礼として、以後ずっと広告を非表示にいたします(継続課金はありません)。
ブラウザを変えた・Cookieを削除した場合は、登録のメールアドレスを入力してください。