不思議な体験

浮遊する金魚

小学2年生くらいまで、空中を漂う金色の金魚みたいなものが見えていた。 基本的には姉ちゃんの周りをふわふわしているのだけど、飼っていた犬の頭でくつろいだり、俺…

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鳴く人形

俺の実家は小さな寺をやっている。 子供の頃から、親父が憑き物祓いや人形供養をしているのを何度も見て来た。 その中でも一番怖かったのが赤ちゃんの人形。ミルクな…

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伸びた手

8年前の夏、北陸方面の岩峰に登った時の話。 本格登山ではなくロープウエーを使った軟弱登山だった。 本当は麓から登りたかったのだが、休みの関係でどうしようも無…

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谷川岳の救難無線

大学のワンゲル時代の話。 部室で無線機をチェック中に、 「どうしても『SOS』としか聞こえない電波がFMに入るんだけど、どう?」 と部員が聞いて来た。 その…

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顔の見えない母親

あれはまだ自分が4歳の頃、明け方の4時ぐらいの出来事。 明け方と言ってもまだ辺りは暗く、周りはぼんやりとしか見えない。 ふと気付くと俺はベッドの上に立たされ…

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青いみかん

小学2年生まで自分は感情の起伏の無い子供だったらしく、両親がとても心配し、よく児童相談所や精神科のような所へ連れて行っていた。 その時も面倒臭いとも楽しいと…

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おとうさん、こっち!

お隣に、両者とも全盲のご夫婦が住んでいらっしゃいます。 この話は、ご主人から茶飲み話に伺ったものです。 ※ ご主人は16歳の時に、自転車事故で失明されたそう…

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石屋のバイト

私は二十歳の頃、石屋でバイトをしていました。 ある日、お墓へ工事に行くと、隣の墓地に自分の母親くらいのおばさんが居ました。 なぜかその人は、私の働く姿を見守…

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光る玉

私の母は私を産む前に二度流産しており、三度目(私)の時も、何度か駄目になりかけていたそうです。 妊娠4ヶ月頃の時も、やはり体調を崩して流産しかけたらしいので…

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兄が進む道

私の兄は優秀な人間でしたが、引き篭もり癖がありました(引き篭もりという言葉が出来る前のことです)。 生真面目過ぎて世の中の不正が許せなかったり、自分が世界に…

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槍を持った小人

最近の話。 俺の家は四人家族で、いつもカミさんと上の子、一歳の下の子と俺が一緒に寝ているのだけど、この下の子がよくベッドから落ちる。 俺も気を付けて抱っこし…

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ぼうなき様

ぼうなき様って知ってる? 想像以上にマイナーな行事だったので、地元から出て話題にした時は誰も知らなかった。 有名なS神社で行われる七五三の続きのような行事で…

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一つ目のおじちゃん

子供の頃、家族で山に行ったことがある。 山に着いたのはまだ朝方で、霧が辺りを覆っていた。 僕は親の言い付けを守らず、一人で山中に歩き入り、当然のように迷子に…

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