心霊ちょっと良い話

石屋のバイト

私は二十歳の頃、石屋でバイトをしていました。 ある日、お墓へ工事に行くと、隣の墓地に自分の母親くらいのおばさんが居ました。 なぜかその人は、私の働く姿を見守…

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光る玉

私の母は私を産む前に二度流産しており、三度目(私)の時も、何度か駄目になりかけていたそうです。 妊娠4ヶ月頃の時も、やはり体調を崩して流産しかけたらしいので…

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お袋の笑み

誰が言ったか忘れたが、男が涙を見せて良いのは、財布を落とした時と母親が死んだ時だけだそうだ。 そんな訳で、人前では殆ど泣いたことの無い俺が生涯で一番泣いたの…

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兄が進む道

私の兄は優秀な人間でしたが、引き篭もり癖がありました(引き篭もりという言葉が出来る前のことです)。 生真面目過ぎて世の中の不正が許せなかったり、自分が世界に…

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おじいさんの足音

母から聞いた話です。 結婚前に勤めていた会計事務所で、母は窓に面した机で仕事をしていました。 目の前を毎朝、ご近所のおじいさんが通り、お互い挨拶を交わしてい…

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差し出された手

これはある寝苦しい晩に体験した出来事です。 その日、猛暑と仕事で疲れていた私は、いつもより早目の21時頃に、子供と一緒に就寝することにしました。 疲れていた…

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亡くなった人からの電話

亡くなった人からの電話というのは本当にあるのかな。 ※ 自分の中学生になる息子が、夏休みに自転車で四国一周をすると言い出した。 それで携帯を持たせて毎日連絡…

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もどり雪

一月の終わり、山守りのハルさんは、山の見廻りを終えて山を下っていた。 左側の谷から、強烈な北風に舞い上がった粉雪が吹き付けてくる。 ちょっとした吹雪のような…

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あの時の約束

長野県Y郡の旅館に泊まった時の話。 スキー場に近い割に静かなその温泉地がすっかり気に入り、僕は一ヶ月以上もそこに泊まったんです。 その時、宿の女将さんから聞…

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本当の霊視

とある心霊系のオフ会に参加した時の話です。 私は霊感がある(手品も上手い)Tさんの車に乗せてもらい、スポットを幾つか回りました。 不思議なのはその人の会話で…

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三宅木遣り太鼓

八月初旬。 夜中に我が家の次男坊(15歳)がリビングでいきなり歌い出し、私も主人も長男(17歳)もびっくりして飛び起きました。 主人が「コラ!夜中だぞ!!」…

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常連客

学生時代、叔父が経営する小さな小料理屋(居酒屋)で手伝いをしていた。 常連客の中に、70代のMさんという真っ白な頭の爺様が居た。 ほぼ毎日、開店時間の16時…

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祖母の加護

小さい頃から、寂しかったり悲しかったり困ったりすると、何だか良い香りに包まれるような気がしていた。 場所や季節が違っても、大勢の中に居る時も一人きりで居る時…

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