五厘残しと呼ばれた建具の隙
青森・黒石のこみせ通りに残る元呉服商の家で、たとう紙の棚と箱段のあいだから子どもがこちらを見ていました。隙は五ミリ。建具屋の帳面には代々「散り 五厘残し」と書か…
誰かに話すと信じてもらえないかもしれない、あの体験。心霊体験談を実話風に描いた短編を集めました。ゾクっとする感覚と、不思議な余韻をお楽しみください。
青森・黒石のこみせ通りに残る元呉服商の家で、たとう紙の棚と箱段のあいだから子どもがこちらを見ていました。隙は五ミリ。建具屋の帳面には代々「散り 五厘残し」と書か…
これはまだ私が日本に居た時の話なので、10年くらい前のことです。もう既にその寮は取り壊されているし、かなりの年月も経っているので文章にしてみました。 未だに当時…
幽霊がいるって信じてないんだけど、一度だけ不思議な経験をしたことがある。今思ったら怖い体験なんだけど…。 4年前、神戸に住んでいた時、警備会社でアルバイトしてた…
叔母さんが東京で友達とアパート暮らししてた時の話。 友達と服飾を目指し勉強中だった叔母は、友達とも毎日帰宅が深夜だった。 今では珍しくなった木造で、外側にカンカ…
僕の親友の小学校時分の話。 今から二十年も前のある日。両親が共働きだった彼は、学校から帰ると一人、居間でテレビを見ていた。 しばらくすると玄関の引き戸が開く音が…
スキー帰りの国道19号で、社長の思いつきで入った裏道。街灯の下に白い日傘の女が立ち、何度も現れ、やがて道の両脇に連なっていた。事故の後、荷物の上に残されていた一…
私がビル警備員のバイトをしていた時の話です。 場所は都内のSデパートですが、当時でも既に一般的な設備は乏しく防火シャッターの開閉は勿論、エスカレーターやエレベー…
これは警備員のバイトをしていた時に職場の先輩から聞いた話です。 都内Sデパートが縦に長い建物である事は、先程述べましたが、当然一人で受け持つ巡回経路は複雑で長い…
学校に付き物の怪談ですが、表に出ない怪談もあるのです。 わたしが転勤した学校での話です。 美術を教えているわたしは、作家活動として自ら油絵も描いていました。 住…
ある高校がF県に修学旅行に行ったそうです。 A君は友達数人で作った班で自由行動を楽しんでいました。 しかし、A君は慣れない土地のためか、班が一緒のB君とその班か…
昔付き合ってた彼女の影響で、視界の端っこの方に本来見えてはいけない人たちが見えるようになってしまった。 最初の頃は錯覚と思い込んでいたが、地元の飲み屋に行った時…
友達(A)から聞いた話。 Aは学生時代、友人Bと他県の教習所に通っていた(なぜ他県かというと、県内で免許を取ると学校にばれるから)。 その教習所で、地元の女の子…
Nさんは、鋼材関係の専門の現場作業員だ。 会社勤めではないが、色々と資格を持っているおかげで、大手企業の下請けや手伝いをやっている。 人集めを任されることもある…
僕の家から会社までは、小さな私鉄の電車で約30分です。 都会では考えられないでしょうが、行きも帰りもほとんど座って通勤しています。 その電車で帰宅途中、無気味な…
幽霊騒ぎの続く会社の寮で、視える俺と嗅げる人のZが一晩を明かした。胸の上に乗ったのは、頭が野球ボールほどの黄色い服の女。Zのニオイ分析が始まると、幽霊の方が先に…
高校二年の夏休み、友人に誘われて山あいの川原の花火へ向かったAは、水の中で何かに足を引かれた。翌朝、誘ったはずの友人は一度も電話をしていないと言う。解約済みの番…
平成10年9月10日、O県H市にある廃虚に肝試しに行ったのが ”こと” の始まりだった。見なかったことにしようというのがいけなかった…。 当時、私とA、Bの私達…
自分がまだ小学校高学年の頃の話。 当時の自分の部屋は畳と障子の和室で、布団を敷いて寝る生活だった。 ある晩、高熱を出して寝込んでいた自分は、真夜中にふと目が覚め…
小学校の頃の話です。 おいらが行ってた小学校の側に竹林があって、そこには「怪しい人が出るから行っちゃ駄目です」って言われてたのね。 俺は結局行かずじまいやったん…
お寺が営む幼稚園の夕方、ジャングルジムの上にいた黒い服の男の子を追って、墓地へ入った。苔の生えた墓の前から逃げ帰った俺を迎えに来たのは、足の悪い祖母だった。その…
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