色彩の失われた世界
俺がまだ子供の頃、家の近所には深い森があった。 森の入り口付近は畑と墓場が点在する場所で、畦道の脇にはクヌギやクリの木に混ざって、卒塔婆や苔むした無縁仏が乱雑に…
田舎には、都会では起きないことが起きる。山道で出会った何か、旧家の怪、峠で聞いた声——田舎の怖い話は、土地に根ざした独特の恐怖を持っています。地方に伝わる怪談・田舎の不思議な体験談を集めました。
俺がまだ子供の頃、家の近所には深い森があった。 森の入り口付近は畑と墓場が点在する場所で、畦道の脇にはクヌギやクリの木に混ざって、卒塔婆や苔むした無縁仏が乱雑に…
親父から聞いた話。 今から30年程前、親父はまだ自分で炭を焼いていた。 山の中に作った炭窯でクヌギやスギの炭を焼く。 焼きに掛かると足かけ4日にもなる作業の間、…
これは大学生の頃、年末に帰省した時の体験談です。 私の地元はそこそこの田舎で、駅付近こそビルが多く立ち並んでおりますが、少し離れると田畑が多く広がっています。 …
学生の時、友人と民宿に泊まった。 そこは古い民家のような所で、母屋の隣に大きな蔵があった。 民宿のおばあちゃんが言うには、その蔵には神様が祀ってあるから入るなと…
これは友人の実家へ泊まりに行った時、友人(Aとします)のお爺さんから聞いた話です。 友人の実家は山奥の集落にあり、小さい頃から夏休みになると一緒に泊まりに行って…
うちの爺さんは若い頃、当時では珍しいバイク乗りだった。 裕福だった両親からの何不自由ない援助のおかげで、燃費の悪い輸入物のバイクを暇さえあれば乗り回していたそう…
俺の住む集落には、『武君(たけぎみ)様』という神様が祀られている。 何でも、この集落を野武士などから守り命を落とした青年が神と成り、今もこの集落を守っているらし…
小学校5年生の頃、私が祖母の家に遊びに行った時の話。 当時は夏休みになると祖母の家に何週間も泊まりに行くのが定例となっていて、地元の子供達とも夏休み限定の友人と…
子供の頃、近所のおじいさんに聞いた話です。 そのおじいさんは若い頃、一度事業に失敗し実家の田舎に帰ったそうです。 実家には持ち山があり、色々謂れがありました。 …
これは私が小さい頃、実際に起こった出来事です。 私の親は私が物心がつく前に離別し、私は母方に引き取られました。 しかし私の母の実家は結構な田舎で、女性が仕事を探…
昔住んでいた村に、十代の巫女さんが居た。 若者の何人かはその人のお世話をしなければならず、俺もその一人だった。 その巫女さんは死者の魂が見えたり、来世が見えたり…
自分、霊感ゼロ。霊体験も経験無し。 だから怖い怖いと言いながら、洒落怖を見てしまうのさね。 何年か前、当時大学生だった親友Aから奇妙な頼まれ事があった。 そう……
うちの家には神様を祭ってあるのだが(別に神社などではない)、そこはちょっとした神棚ではなく八畳の部屋を占領する祭壇なんだ。 小振りな米俵を積んだり縄を張ったり、…
会社の新入社員研修の時に同じ部屋だった、同期のAから聞いた話。 研修中に毎晩魘されていて煩いので、問い質したら冗談めかして以下のような話を始めた。 多分作り話だ…
20年程前の実話です。 私の実家のある山間の小さな村で起きた、少し気味の悪い出来事。 実家の近くの山中に○○○○苑という精神薄弱者の施設があるのですが、そこの生…
23年程前の話。 俺の地元は四国山脈の中にある小さな村で、当時も今と変わらず200人くらいの人が住んでいた。 谷を村の中心として狭い平地が点在しており、そこに村…
もう8年前になるかな…。 当時はまだ高校生で、夏休みの時期でした。 6年ぶりに遠くに住んでる祖父母に会うと父が言いました。 俺は夏休みもそろそろ終わりで、遊ぶ金…
ある年末の事です。会社の先輩からこんな誘いを受けました。 「年末年始は実家に帰るんだけど、良かったらうちで一緒に年越ししない? おもしろい行事があるのよ。一回見…
俺の地元には奇妙な風習がある。 その行事の行われる山は標高こそ200メートル程度と低いが、一本の腐った締め縄のようなものでお山をぐるりと囲んであった。 女は勿論…
これは俺の祖父の父(曽祖父)が体験した話だそうです。 大正時代の話です。大分昔ですね。曾爺ちゃんを仮に「正夫」としておきますね。 ※ 正夫は狩りが趣味だったそう…