夜の湯小屋でしてはいけないこと
先輩から聞いた禁忌を寮の湯小屋で試した夜、それは来た。お祓いでも離れず、三年にわたり憑かれ続けた男の実話風の怖い話。偽の拝み屋の末路、老師が最後に遺した手紙の警…
本当に起きたと語り継がれる怖い話——「本当にあった怖い話」シリーズです。フィクションでは味わえないリアルな恐怖と、誰かの体験が持つ独特の重さをお届けします。
先輩から聞いた禁忌を寮の湯小屋で試した夜、それは来た。お祓いでも離れず、三年にわたり憑かれ続けた男の実話風の怖い話。偽の拝み屋の末路、老師が最後に遺した手紙の警…
昭和三十三年、谷あいの旧庄屋に泊まった配置薬の行商人は、毎晩だけ運ばれる一人分の膳の謎を追って、灯のともらない中二階へ上がってしまう。封じられた戸の向こうの引っ…
夏の休暇に、亡き叔母の海辺の家を訪ねた。干潟の人影が、毎夕ひとりずつ沖へ増えていく。土地の者は誰も潟に降りないと言う。淡々と綴る、説明のつかない実話怪談。最後の…
昭和の冬、地図にも載らない雪深い湯治宿で、巡回映写技師の私が過ごしたひと冬の怖い話。夜ごと近づく鈴の音、ひとりずつ欠けていく客、触れてはならない宿帳と十三号湯。…
怖い話。深夜に取材音源を文字起こしする四十代のライターが、二人だけのはずの対談に低く混じる三人目の声に気づく。相づちはやがて録音の中の会話ではなく、いま聞いてい…
怖い話。北国の表具師が亡き師匠の蔵で見つけた黒漆の函には、決して数えてはならない結び目があった。山の向こうへ渡り戻らぬ集落の人々の面影を結いこんだ数え函。数える…
物流倉庫の夜勤で、棚の最上段に立つ作業員の影を見るようになった。誰もいないはずの位置に静かに立つその影は、夜が更けるたびに少しずつこちらへ近づいてくる。防犯カメ…
佐賀県北部の農村の旧街道沿いに並ぶ石地蔵。帰省するたびに数えてきたその数が、いつの間にか増えていた。誰も置いていないのに。実話をもとにした怖い話。…
毎月の夜間点検で川向こうの同じ場所に人が立っていた。怖い話として語り継ぐべき実話体験談。祠の写真と葬儀の遺影が重なった夜の記憶。…
三十年前の出張中、東北の山間集落で車が故障した私は夕暮れの農道を歩いていた。段々畑の中に、片足で腰をくねらせながら近づいてくる、顔の見えない人影がいた。…
解体予定の古い吊り橋を取材した日のこと。同行のカメラマンが車に戻ってから様子がおかしくなり、彼は私に足元を見てくれと言った。…
建て替え前の旧病棟。空室のナースコールが瞬き、担当一覧に知らない名前が混ざる。三時十四分、私のIDで誰かが彼女のカルテを開いていた。…
一人旅で訪れた秩父の山奥の温泉宿。深夜の露天風呂に浸かっていると、穏やかな老人が先客としていた。翌朝、女将に話すと不思議な答えが返ってきた。…
深夜に見知らぬ老婆から電話がかかってきた。相手は俺のフルネームも母の旧姓も知っていた。そして「あなたのお兄さんに頼まれた」と言った。…
俺が小学生だった頃の話です。 当時、近所の小さな珠算塾に通っていました。 ※ その塾には、毎年クリスマスの日だけの楽しみがありました。 その日だけは授業をあまり…
昔、ゲーム雑誌の編集部で働いていた。 毎日、膨大なゲームと向き合う日々。取材、レビュー、裏技検証……時間に追われる生活の中で、私は次第に「ゲームを遊ぶこと」その…
あれは、私が中学生の頃の出来事でした。 夜の塾を終え、星空を見上げながら、のんびりと自転車を漕いで家に帰っていました。 時刻は夜の十時を少し過ぎた頃だったと思い…
十代の頃の話だ。 善悪の分別もつかず、学校にも行かず、仕事もせず、仲間と遊び歩いていた頃のこと。 ある夜、いつものように友人から電話が入り、「今から肝試しに行こ…
会社の同僚が亡くなってから、およそ一年が経ちました。 同僚と言っても、彼は五十歳を過ぎた大先輩でした。 昨年三月、小さな胃癌が見つかり、「早めに取ってしまおう」…
俺の実家は、岩手県のとある地方にある。 毎年帰省しているが、田舎には「本家」という、一族を統括する家が存在することを知っているだろうか。血筋の出所であり、親戚縁…