断崖の夜髪
私がある旅行雑誌の取材の依頼で、足を運んだのは日本海に面した静謐な観光地でした。 その日、市の観光課に所属する案内人の丁寧な誘導のもと、カメラマンと共に車で取材…
夜中に一人で読んではいけない、と分かっていても止まらない。背筋がぞっとする怖い話・ホラー短編をまとめました。実話風の体験談から本格的な怪談まで、幅広い怖い話を揃えています。約500話を収録。1話数分で読める実話風の短編が中心なので、まとめ読みにもどうぞ。
私がある旅行雑誌の取材の依頼で、足を運んだのは日本海に面した静謐な観光地でした。 その日、市の観光課に所属する案内人の丁寧な誘導のもと、カメラマンと共に車で取材…
平成14年9月7日、広島県世羅町京丸の名所「京丸ダム」にて、ある通行人が湖底に沈む車を目撃。警察へと通報が成された。 湖底から引き上げられた車の中からは、四人の…
昔、私の住んでいたアパートでの話。 ある夜、酔っ払って家に帰ると、狭い玄関に女性のサンダルが置かれていた。 なぜここに?私には思い出せない。 サンダルを手にとっ…
私は田舎に住んでいて、学校への通学路は常に田んぼの脇道を歩いていた。 ある日、帰宅中に田んぼの中にピンク色の割烹着を着た姿が見えた。 「田植えをしているのか」と…
子どもの頃に暮らしたコの字の家は、元遊郭と噂される古い二階建てでした。夏休みの朝、中庭を挟んだ物置部屋の襖が揺れ、中から髪の乱れた女の人が現れます。向かいの祖母…
昔々、ある田舎町に、不可解な事件が頻発していた。 町の人々は、怖さと不安で日々を過ごしていた。 事件の始まりは突然だった。 町の家々が、一夜にして何者かに荒らさ…
雪深い峠の森で、夜道を急ぐタカシの前に黒いマントの影が立ち、あたえびとと呟いた。差し出された手を握ってはいけない理由と、あの夜に持っていかれたものを、タカシは今…
ある村に伝わる不気味な伝説がある。 その名は「クギヌシ様」と呼ばれる。 どこから現れるのかは分からないが、黒い帽子をかぶった女性の姿をしており、村に悪をもたらす…
幼い頃、親の都合でドイツに移住した経験があります。 自然な流れで特別支援学級に入り、徐々にドイツ語を身に付けていきました。 同じクラスには、同様の環境にいたアラ…
都内のある高校に、ちょっとした怪談が流行った事がありました。 「校舎の横に植えてある手前から四番目のポプラの木を、夕暮れ時に見に行くと、 頭蓋骨が転がっている事…
今から八年前の五月に体験した話。 当時は大学の寮に住んでいたのだけど、その寮は凄かった。 古戦場の近くで、その霊を供養するお寺が近所にあり、更に寮の隣の竹林には…
去年、梅雨の終わり頃に白石川へ渓流釣りに行った時の事。 午前4時くらいに現地に到着して準備を終えました。 そして川に入ろうとした時に、川の方から子供の声が聞こえ…
小学低学年の頃、両親の用事のため、俺は知り合いのおばちゃん家に一晩預けられた。 そこの家は柴犬を飼っていて、俺は一日目の暇潰しにその犬を連れて散歩に出かけた。 …
私は十年近く前、誘拐されたことがあります。 私を誘拐し拉致したのは同じマンションに住む女の人で、私は風呂場に閉じ込められました。 縛られたりはしなかったのですが…
高校生の頃、霊感がピークだった弟の話。 弟には小さな頃から霊感の強い友達が居る(仮にAとする)。 その日、学校帰りに Aの家へ遊びに行く途中のこと。 何ぶん田舎…
俺は久々に嫌な夢を見た。 ノコギリを持った男が俺の部屋に立っている。 俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただその男を眺めている。 すると男は突然、ノコギリで家の…
下関の実家の箪笥は、いちばん下の引き出しだけ、取っ手が片方ありませんでした。真夜中に階段を降りて何かを探していたのが誰だったのか、姉は二十年ものあいだ言い続けて…
新庄のビジネスホテルで、フロントの人は窓を閉めるようにとだけ言いました。五階の窓の外に、おかめの面が鼻から上だけ出ていたのは、その夜のことです。翌朝ロビーの壁に…
島根の地方紙で投書欄を担当していたころ、山あいの集落から一字一句まったく同じ本文の手紙が、毎回二通ずつ届きました。筆跡はわずかに違い、片方の消印は二十年も前に廃…
家の近所にお墓がある。そこに一人で住んでいるおばあさんが体験した話。 ある夜、そのおばあさんは布団に入って眠っていたが、人の気配を感じて起きたらしい。 だがそん…
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