狐が迎えに来る

公開日: 怖い話

おはじき(フリー写真)

『一夜物語』という携帯ゲームを知っていますか?

そのゲームのオープニングで狐の話が出るのです。

あの話を制作者が知っているかどうかは別にして、実は非常によく似た話があります。

先日、不思議な夢を見ました。

夢の中で一人の男の子と遊んでいるんです。

ベーゴマやおはじきなど、かなり昔の遊びです。やり方も知らない筈なのに。

暗くなってきてお家に帰ろうとなった時に、その男の子は遊び足りないのか、

「僕の家に来て一緒に遊ぼう」

と言ったんです。

でももう暗いし、早く帰らないとお母さんに怒られるからと断ったんです。

それでもその男の子は、家においでとしつこく誘ってくるので、じゃああと一回ベーゴマ勝負して、負けたら行くよって言ったんです。

結局勝負には勝って、その時は帰るということになったのですが、帰る時にその男の子が物凄く悔しそうな、寂しそうな表情をしていました。

何だかいたたまれない気持ちになって、

「明日、また遊ぼう」

と言い帰りました。

そこでふと目が覚めて『ああ夢だったんだ、不思議な夢だな』と思った瞬間、耳元で

「次は連れて行くからね」

と聞こえたんです。

その瞬間、ある事を思い出しました。

発端は今から20年近く前、小学校の担任がホームルームの時に怖い話をしてくれました。

寂しく孤独な狐の話。

話の内容は割愛しますが、非常に怖く、でも何故だか妙に寂しい気持ちになったのを憶えています。

話の最後に先生は、

「この話を忘れた頃、みんなのところにも狐が迎えに来るよ」

と言ったんです。

それで『ああ、狐が迎えに来たんだな』と思いました。

もし最後に負けていたら、私はどうなっていたのでしょう。

人形の夢

前月に学校を辞めたゼミの先輩が残して行った荷物がある、という話は久保から聞いた。 殆ど使われていない埃っぽい実験準備室の隅っこに置かれた更衣ロッカーの中。 汚れたつなぎや新…

江ノ島

海水浴で見た親子

俺は毎年7月下旬の平日に有給休暇を取り、湘南まで一人で海水浴に行っている。 土日は人が多いし彼女や友達と一緒も良いけど、一人の方が心置きなく一日砂浜に寝そべってビールを飲み、日頃…

山の神様と冥界への道

私の父親は山好きです。当然、山関連の友人も多く、私も山へ行く度にそうした方々と話をしました。 そして、その友人の中にAさんという方が居ます。 私が彼と最後に話をしたのは高校…

カフェ(フリー写真)

死相の本

『死相の本』というものをご存知ですか? 自分は一度、見たことがあります。 広辞苑ぐらいの厚さで、果てしなく色々な方の生前の顔と死後の顔が並んでいるだけの本。 右ペー…

テレアポのバイト

ちょっと前にテレアポのバイトをしていた時なんだけど。 インカム着けて通話しつつも、お互いの内容がなんとなく聞こえるくらい小さな事務所だった。 そこでバイト仲間の一人が妙なこ…

犬(フリー写真)

八房

「この犬は普通の犬じゃありません。それでもいいんですか?」 それが私が後に八房と名付ける犬を引き取ると言った時の、団体の担当者の言葉だった。 詳しく話を聞いてみると、こうい…

ドルイド信仰

ドルイドとは、ケルト人社会における祭司のこと。「Daru-vid: オーク(ブナ科の植物)の賢者」の意味。 ドルイドの宗教上の特徴の一つは、森や木々との関係である。 ドルイ…

海(フリー写真)

海ボウズ

俺の爺ちゃんの話。 爺ちゃんは物心が付く頃には船に乗っていたという、生粋の漁師だった。 長年海で暮らしてきた爺ちゃんは、海の素晴らしさ、それと同じくらいの怖さを、よく寝物語…

校庭(フリー写真)

あやこさんの木

私が通っていた小学校に、あやこさんの木というのがあった。 何という種類かは分からないが、幹が太く立派な木だ。 何故、あやこさんの木と言うのかは判らない。 みんなそう呼…

山神様

これは、俺の曽祖父が体験した話です。大正時代の話ですので大分昔ですね。 曾じいちゃんを、仮に『正夫』としておきますね。 正夫は狩りが趣味だったそうで、暇さえあれば良く山狩り…