二階の窓から

俺は昔、有名な某古本屋でバイトしていました。 お客の家に行って古本を買い取る買取担当が主な仕事です。それである日、一軒の買取の電話が店に入りました。 そこは…

続きを読む

年賀状をくれる人

高校生の時から今に至るまで、十年以上年賀状をくれる人がいる。 ありきたりな感じの干支の印刷に、差出人の名前(住所は書いてない)と、手書きで一言「彼氏と仲良く…

続きを読む

いつもの男性

オカルトではないかもしれませんが実体験話を一つ。 数年前に大学を卒業して某証券会社に就職しまして、福岡に赴任していた時の話です。 会社の借り上げのマンション…

続きを読む

ソックリさん

近所のツタヤに行って今日レンタル開始のDVDが借りられるか聞いてきたら、「今日の朝10時からですよ」って言われてがっかりして帰ろうとしたのね。 そしたら自動…

続きを読む

死神の生まれ変わり

俺の昔からの友人がよく死体に遭遇する。 中学時代、一緒に海に遊びに行ったら水死体を見つけた。 その時、既に5回も人の死体を見たことがあったそうだ。 まあ、中…

続きを読む

一つの村が消えた話をする

俺はある山奥の村で生まれ育った。 人口は百人程度、村に学校は無かったから、町の小中学校まで通って行っていた。 村人の殆どは中年の大人や高齢の方で、一部の高校…

続きを読む

黒ピグモン

深夜にひとりで残業をしていた時の話。 数年前の12月の週末、翌週までに納品しなければいけない仕事をこなす為に、ひとり事務所に残って残業していた。 気付けば深…

続きを読む

落ちるおじさん

先日、大学の同期の友人と久々に食事した時の話。 友人は大阪に出て技術職、私は地元で病院に就職しましたが勤めている病院は古く、度重なる増改築で構造はぐちゃぐち…

続きを読む

お待たせ

別れ話を大分こじらせたカップルがいて、彼女が彼氏に「見せたいものがあるから」と言って呼び出されたんだって。 長い付き合いで色々なものをあげたりもらったりした…

続きを読む

恐怖のスイカ蹴り

| ほんのり怖い話

俺の爺ちゃんの終戦直後の体験談。 終戦直後のある夏の夜の出来事、仕事で遅くなった爺ちゃんは帰宅途中の踏切にさしかかる。 当時は大都市と言っても終戦直後のため…

続きを読む

木の杭

俺はド田舎で兼業農家をやってるんだが、農作業をやってる時にふと気になったことがあって、それをウチの爺さんに訊ねてみたんだ。 農作業でビニールシートを固定した…

続きを読む

半分よこせ

俺がまだ小学生の頃の話。 俺んちは両親が共働きで、鍵っ子というか、夕方までは俺一人だった。 その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。母…

続きを読む

坊主斬り

飢饉の年の事である。 草木は枯れ果て、飢えのために死ぬものが相次いだ。 食人が横行し、死人の肉の貸し借りさえ行われる有様だった。 ある日、寺の住職が庄屋の家…

続きを読む