コインロッカーベイビー

公開日: 怖い話

20120228123851e3e

東京で一人暮らしをしている女性がいた。

彼女はある時、誰の子とも分からない子供を身ごもったのだが、育てることができそうになかったので、自宅でひっそりと子供を生み、そのまま東京駅のコインロッカーに生まれたばかりの赤ん坊を捨ててきてしまった。

その後、東京駅には近づかないようにしてはいたが、一人で暮らすのがいたたまれなくなり、地方の実家に帰った。

しばらくして東京の会社に就職することになり、再び東京で暮らすようになったが、それでも東京駅には近づかないようにしていた。

しかし、あるとき、会社の用事でどうしても東京駅に行かなければならなくなった。

そのとき例のコインロッカーがどうしても気になったので、ふとそちらを見ると、男の子が一人泣いている。

気になって「どうしたの?」と聞いたが返事がない。

「お父さんは?」と聞いたら「分からない」と言う。

「お母さんは?」と聞いたら、その男の子は

「お前だよ」

と言ったらしい。

関連記事

家宝の銅鏡

僕の家には家宝と呼ばれるお宝が三つある。一つは家系図。約400年前まで遡る家系図は巻物数十巻に及び、勿体振った桐の箱に収められている。もう一つは刀。かなり昔にご先祖様が…

ウォーリーを探せの怖い都市伝説

世界中で愛されている絵本が「ウォーリーを探せ」である。何百、へたしたら何千という群衆が描かれた絵本の中から、ウォーリーという一人の男を探す絵本である。ウォーリーの特徴は…

竹林(フリー写真)

有刺鉄線の向こう側

小学生の時の記憶。私の育った町には昔、林があった。ただその林は少し変わっていて、林の中に入って途中まで行くと、ある部分を境に突然竹林に変わっている部分があった。…

死を恐れる男

ある村に、死を異常に恐れる男がいた。特に男が恐れていたのは「自分が埋葬された後に、棺の中で息を吹き返してしまうのでは?」というものであった。その男が病気の床にあるとき、…

公園(フリー素材)

謎のおじいちゃん

今になっても一体何だったのか解らない謎な体験です。小学5年生の時でした。日曜の夕方、通っていた小学校の校庭の砂場で弟と遊んでいました。段々と辺りが暗くなってきて、そろそ…

倉庫(フリー背景素材)

曰く付きの絵画

一つ俺の体験談をば。秋口の頃だったか、俺の勤めている会社の社長の菩提寺が建物の一部を修復するとかで、俺も含めて若い社員が5、6人と、監督役の係長が一人、荷物の運搬を手伝いに行か…

コンセント

最初に気付いたのは散らかった部屋を、僕の彼女が片付けてくれた時だった。僕は物を片付けるのが苦手で、一人暮らしをしている狭いアパートはごみ袋やら、色々な小物で埋め尽くされていて、…

狂った家族

今からお話しするのは自分の実体験で、何と言うか…まだ終わっていないというか…取り敢えずお話しします。自分は23歳の男で、実家暮らしの介護士です。家族は父(52)、母(44)、弟…

呪われた路線

都心と多摩地区を結び、JRのドル箱といわれている中央線。疾走してくる電車への飛び込み自殺の多発路線としても知られている。例えば、1995年4月から11月までの8ヶ月間に…

中古車

視える娘

娘が3才くらいの時、中古で大き目の車を買いました。私も娘も大喜びで、大きな車を楽しんでいました。しかし数週間経った頃、娘が車に乗り込もうとした時に急に大泣き。「…