彼氏からのメール

公開日: 洒落にならない怖い話

20090607

若い女性があるマンションに一人で住んでいた。

彼女には、交際して2年の彼氏がおり、いつかは結婚もあり得るくらい交際は順調だった。

ある日の晩、彼氏からのメールを受信した。

「今から家に行っていい?」

あまりに急だったが、明日は仕事も休みのため、彼女は「いいよ」と返事をしたのだった。

数分後、また彼氏からのメールを受信した。

「タクシーで行きたいけど、正確な住所が分からないから教えて」

彼女は、詳しい住所を彼氏にメールした。

しばらくして、また彼氏からのメール。

「ちょっと遅くなる。先に寝てていいから鍵開けておいて」

彼女は言われるがままに、玄関の鍵を開けてベッドに横になり、彼を待つことにした。

どのくらい時間が経ったのか…。

人の気配に目を覚ました彼女が見たものは、見知らぬ男が鋭いナイフを自分に振りかざす瞬間だった。

彼氏が携帯をどこかで落としてしまい、その携帯を拾った変質者が、メールのやり取りを見て、彼女の存在を確認した上で彼氏になりすまし、彼女の住所を聞き出して殺しに来たのだった。


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