タグ: 不思議な話

時を越えた爆撃機

2001年12月、グリーンランドの吹雪の夜。レーダーに現れた未確認機は、53年前に消えたはずの爆撃機でした。時を越えた爆撃機の謎を、静かな語りで辿ります。…

高九奈駅

帰りの終電で眠り込み、目を覚ますと午前2時1分、携帯は圏外でした。男の子が残した「ここに来ちゃダメ」という言葉、地図にない高九奈駅の看板、そして迎えに来たはずの…

電話台の数字は増えていく

沼津の港にある屋根だけの公衆電話から、かけてはいけない番号に電話をしました。名前は名乗っていません。それなのに翌年、横の電話台の数字に、私の年齢が書き足されてい…

朝顔のプランターの数

家の裏手の松林の奥に、朝顔のプランターが並んだ平屋がありました。行くたびに、数がひとつずつ増えていきます。六つになった日、私は生ぬるいコップを手渡されました。二…

コの字の家

子どもの頃に暮らしたコの字の家は、元遊郭と噂される古い二階建てでした。夏休みの朝、中庭を挟んだ物置部屋の襖が揺れ、中から髪の乱れた女の人が現れます。向かいの祖母…

円錐状の光沢金属

金属加工業を営む私の左手薬指から、円錐状の光沢金属が出てきました。硬度はHRC65、非磁性、鏡面仕上げ。レントゲンには何も写らず、知り合いに送ると梱包は完璧なの…

二通ずつ届いた手紙

島根の地方紙で投書欄を担当していたころ、山あいの集落から一字一句まったく同じ本文の手紙が、毎回二通ずつ届きました。筆跡はわずかに違い、片方の消印は二十年も前に廃…

父の着信音とお馬の親子

肺がんで旅立った父と、葬儀でも笑顔を絶やさなかった妹。父の着信音だった童謡お馬の親子と、妹が見た不思議な夢、その夢が確かめられた小さな出来事を綴る、やさしい心霊…

沢の桟橋で待っていた友達

小学六年の林間学校、二日目の午後。苔に覆われた沢の桟橋で待つと約束した友達は、俺に気づかないまま走り去った。担任は欠席だと言い、その夜、違う棟の暗がりから「ここ…

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