ソマコ

公開日: 不思議な体験 | 怖い話

階段(フリー写真)

学生の時に体験した話。

授業後にサークル仲間4人とクラブハウスでダベっていたのだが、夏だったせいかいつの間にか怪談話になっていた。

ただどれもこれも有り触れた持ちネタばかりで、

「それ聞いたことあるわ」

の連発で凄くつまらない。

でも、いわゆる文科系サークルだったので、

「じゃ、いっそ自分で最強に怖い話を作って、それを学内に広げようぜ」

という話になった。

それぞれ一時間だけ考える時間をもらい、一人ずつ発表。

クラブハウスは戦後すぐに出来た古い建物で、夜も20時を回っていてムードはたっぷり。

だけど俺はあまり良い話が思い付かなくて、悩みまくっていた。元々、考えるのが苦手な方だったから。

でもクラブハウスの階段を眺めていたら、ふと、幽霊に名前を付け、それでインパクトを出そうという考えが浮かんだ。

一般的ではないけど有り得る名前…と想像した途端、スルッと『ソマコ』という名前が浮かんだ。

後はそこから何故かスルスルと話が出来て行き、クラブハウスの階段に踞っている看護婦の霊の怪談が、頭の中に出来上がっていた。

それで一時間後、じゃんけんに負けた俺から話す流れになった。

「このクラブハウスには幽霊が出るんだよ。名前が『ソマコ』と言って…」

と話し始めた瞬間、他の2人がギャーと叫んだ。

冒頭でいきなり何なんだよと、そう聞きつつも俺も嫌な予感はしていた。

叫んだ2人が作った話の幽霊の名前も『ソマコ』だったのだ。

お互いドラマやマンガで聞いたことはないし、その場でふと思い付いた名前が何故3人も一致するんだ、とパニックになった。

そいつらがどんな怪談を作っていたのかは覚えていないが、悲鳴を上げながらクラブハウスから逃げ帰ったのは覚えている。

関連記事

憑依

小学校6年の社会の授業の時、突然担任(女・20代・かなり美人)の声色が低くドスの聞いた感じに変わり、目つきもどこか虚空を見ているような感じになり、戦時中の国民学校とかで先生が生徒に訓示して…

叩かれるドア

今年の年始だったんだが、夜に歩いて3分のコンビニまで酒買いに行ったんだ。まあ、難なく酒買って、寒いから一本空けながら帰ってたんだよ。iPodで大音量で音楽聴きながらハイ…

真っ白ノッポ

俺が毎日通勤に使ってる道がある。田舎だから交通量は大したことないし、歩行者なんて一人もいない、でも道幅だけは無駄に広い田舎にありがちなバイパス。高校時代から27歳になる現在まで…

んーーーー

現在も住んでいる自宅での話。今私が住んでいる場所は特にいわくも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので、この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。 …

田所君

小学生のころ同級生だった田所君(仮名)の話。田所君とは、小学5年から6年の夏休み明けまで同じクラスだった。田所君は、かなり勉強の出来るやつだった。学校の図書館を「根城」…

学校の校庭(フリー素材)

逆上がりさん

小学生の頃、学校の七不思議が幾つもありました。それはとっくに七不思議を超えていて、私が知る限り50個はあったのです。その中に『逆上がりさん』という七不思議があって、当時…

亡くなったはずの役者さん

私は昔、ある役者さんの熱狂的なファンでした。その役者さんが出ている作品を全て見る事は勿論、雑誌を買い集めたりと、私の生活は彼と共にありました。しかし役者さんは、ある日病…

気持ちの悪いスナック

7年くらい前にタクシーの運転手さんに聞いた話です。当時、六本木にある会社に勤めていましたが、結構夜遅くなることが多かったんですね。当然終電はなく、タクシーで帰ることにな…

谷川岳(フリー写真)

谷川岳の救難無線

大学のワンゲル時代の話。部室で無線機をチェック中に、「どうしても『SOS』としか聞こえない電波がFMに入るんだけど、どう?」と部員が聞いて来た。その場に…

校舎(フリー写真)

消えたヤンキー

現在就活中で、大阪と兵庫の辺りをうろうろしている。昨日ホテルに帰る途中のタクシーの中で、一緒に居た友人が何故か怖い話を始めた。その時に運転手さんから聞いた話。…