でちゃいかん!

公開日: ほんのり怖い話

Guardian_Angel_1900

小学校の低学年の時、風邪ひいて学校を休んでいた時のこと。

インターホンが鳴ったので出ると「警察の者です。お父さんが交通事故にあって助からないかもしれない。すぐに病院に来て欲しいので、出てきてもらえるかな」と言われた。

頭の中が真っ白になってしまい、出ようとした瞬間、家の中に誰もいないはずなのに

「でちゃいかん!」

という声がした。

我に返って「着替えるので待っていてください」と言って、電話の横に貼ってあった父親の会社の電話番号に連絡。父親が無事なのを確認した。

父親が警察に電話をしてくれたようで、しばらくして本当の警察が来た。怪しい連中は、気づかれたと思ったのか、そうそうにトンズラした後だった。

あの時の「でちゃいかん!」は何だったのだろう。

夜になってその話を母親にしたら「そういえば今日はおじいちゃんの月命日よね」と言ってたが、じいさんの声ではなかったように思う。

カブト虫

夜、友人4人と車で山道走ってたら、1人が急に「虫がいた。停めて。カブト虫探す」 って言って時速30kmで走ってる車から飛び降りて、ゲラゲラ笑いながら山の中に消えていった。実家に…

魂(フリー素材)

守護霊の助け

若い頃、友人のBさんと久々に会い、飲みの席で「本格的な占いをお互いしたことが無い」という話で盛り上がったことがありました。酔った勢いで帰り道、幾つか閉まっていた占い場の中から適…

妖狐哀歌(宮大工10)

オオカミ様が代わられてから数年が経った。俺も仕事を覚え数多くの現場をこなし、自分でも辛うじて一人前の仲間入りを果たす事が出来たと実感するようになった。また、兄弟子たちも…

葛籠(つづら)

俺は幼稚園児だった頃、かなりボーッとした子供だったんで、母親は俺をアパートの留守番に置いて、買い物に行ったり小さな仕事を取りに行ったりと出かけていた。ある日、いつものように一人…

オオカミ様の涙(宮大工6)

ある年の秋。季節外れの台風により大きな被害が出た。古くなった寺社は損害も多く、俺たちはてんてこ舞いで仕事に追われた。その日も、疲れ果てた俺は家に入ると風呂にも入…

木の枝(フリー写真)

白い人の顔

子供の頃、時々遊びに行っていた神社があった。自宅から1キロほどの山の麓にある、小さな神社だった。神社は大抵ひとけがなく、実に静かだった。神社の横が小さな林にな…

年賀状をくれる人

高校生の時から今に至るまで、十年以上年賀状をくれる人がいる。ありきたりな感じの干支の印刷に、差出人の名前(住所は書いてない)と、手書きで一言「彼氏と仲良くね!」とか「合格おめで…

恐怖のスイカ蹴り

俺の爺ちゃんの終戦直後の体験談。終戦直後のある夏の夜の出来事、仕事で遅くなった爺ちゃんは帰宅途中の踏切にさしかかる。当時は大都市と言っても終戦直後のため、夜になれば街灯…

狐(フリー写真)

鼠の天麩羅

知人の劇団員が、地元の猟師さんの笑い話を元に劇を作ったことがある。長くなりますが、よろしければ暇潰しにどうぞ。 ※ 元号が幾つか前の時代のお話。木樵と炭焼きと、猟師…

名も知らぬ息子

「僕のお母さんですか?」登校中信号待ちでボーっとしていると、突然隣の男が言った。当時私は20歳の大学生で、妊娠・出産経験はない。それに相手は、明らかに30歳を超えていた…