小さな鍾乳洞
少し昔……と言っても15年以上前の話になる。 俺の地元には小さな鍾乳洞がある。 田んぼと山しかないド田舎だったので、町としても鍾乳洞を利用して観光ビジネスを興そ…
説明のつかない体験をしたことはありますか。偶然とは思えない出来事、夢と現実の境界線、時間が止まったような瞬間——実話をもとにした不思議な体験談を集めました。読み終わった後も、じわじわと余韻が続きます。
少し昔……と言っても15年以上前の話になる。 俺の地元には小さな鍾乳洞がある。 田んぼと山しかないド田舎だったので、町としても鍾乳洞を利用して観光ビジネスを興そ…
去年の暮れ、会社に一通の手紙が届いた。 編集プロダクションに勤めている俺への、名指しの手紙だった。 中を読むと自分のエッセイを読んで添削して欲しい事、そして執筆…
久しぶりに休みが取れた。たった2日だけど、携帯で探される事も多分ないだろう。 ボーナスも出た事だし、母に何か美味いものでも食わせてやろう。 そう思って、京都・貴…
年の暮れ、福岡から久留米へ向かう電車が雨の鉄橋を渡り、見知らぬ駅に着きました。柱のプレートにはひらがなで「きさらぎ」。きさらぎ駅の前は「やみ」、次は「かたす」。…
一文無しで郷里に戻った男が、近所の川で釣り上げた布の人形。それは三十年前、自分が川へ投げ込んだ、あの子の人形だった。耳もとに響いた声と、苔むした墓の影。切なくて…
平成20年6月、外回りの途中でトンビの鳴き声とともに意識を失い、気づけば江戸時代の田んぼの畦道にいた。同じ境遇の男性との出会いと、帰還後に受話器の向こうへ届けた…
一人暮らしを始めた部屋で、夜になると下からざわつき声が聞こえるようになりました。苦情に行った階下の住人は、同じ声が上から聞こえると言います。天井裏を調べる日の朝…
以前、一度だけどうにも奇妙な体験をしたことがある。 金縛りというものは多くの人が経験してると思うが、あれは脳の錯覚だ。 本当は寝ているだけなのに、起きていると脳…
数十年前、曾爺さんから聞いた大正末期の頃の話。 私の故郷の村には生贄様という風習があった。 生贄様というのは神様に捧げられる神様の事で、家畜の中から選ばれる。 …
不思議な記憶というか、今でも鮮明に覚えている記憶。 小学5年生の夏休み、家の裏手にある大きなグラウンドで、夏休みの自由研究である「身近にいる昆虫リスト」を作って…
これは今から13年前に起きた出来事です。 今でもあれが何だったのか解りません。早く忘れられれば良いと願っています。 当時、私は上京してきたばかりで、右も左も分か…
差し障りがあるといけないので、時と場所は伏せて書きます。 そこの施設内で、度々動物の惨殺死体が発見されるのです。 そこにいた子供に聞くと「きらきらさんがやった」…
深夜に恋人から掛かってきた一本の電話。彼女の部屋の風呂場の遺影は目を黒く塗り潰され、押入からは大量の髪の毛が落ちてきた。半月後、彼女は変わってしまう。誰が、何の…
高校二年の初夏、日が落ちる前に通ってはいけない田んぼ道で、顔のない何かに出会った。片足で跳ねて近づく案山子の神様。目を覚ますと念仏が響いていた。村に伝わる由来を…
小学生の頃に作った怖い話が学校中に広まり、泣きじゃくる私に祖父は、遠い山の村で起きた出来事を語ってくれた。その話に出てきた入ってはいけない場所とは何だったのか。…
僕は会社で経理を担当しています。この時期は一年のうちでも最も忙しい時期で、毎日終電になってしまいます。 最寄の駅は山手線の五反田なのですが、ここはみなさんご存知…
怖くないけど、不思議な小ネタ。若しくは俺が病気なだけ。 俺は今仕事の都合で台湾に住んでる。宿代もかからず日本からも近いから、たまに友達が台湾に遊びに来る。そうい…
1998年5月3日、千葉県白井市の主婦志塚法子さん(当時48歳)は、家族(夫・娘・孫・叔父・叔母・義母)と群馬県宮城村三夜沢の赤城神社までツツジ見物に訪れていた…
私がまだ花の女子大生だった頃のお話です。 私の学科用の校舎は新設されたばかりでまだぴかぴか。最上階には視聴覚設備用の特別教室があり、その上にパイプスペース用の小…
高校生の時から今に至るまで、十年以上年賀状をくれる人がいる。 ありきたりな感じの干支の印刷に、差出人の名前(住所は書いてない)と、手書きで一言「彼氏と仲良くね!…
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