年賀状をくれる人

stalker-001-1024x782

高校生の時から今に至るまで、十年以上年賀状をくれる人がいる。

ありきたりな感じの干支の印刷に、差出人の名前(住所は書いてない)と、手書きで一言「彼氏と仲良くね!」とか「合格おめでとう!私も頑張るよ!」とか添えてある。

ただ、私はその相手の事を全くと言って良いくらい知らない。

中学の時に同じクラスだった事はあったが高校は別だし、多分中学でも話した事はなかったと思う。

不思議なのが、「彼氏と仲良くね!」の時に私に彼氏がいた、「合格おめでとう!」の時、私がある資格試験に受かっていた、という点。

適当に書いたにしては、私の私生活と妙に合致する。

更に不思議な点、というか不思議を通り越して怖いのが、私は大学入学時に実家を出て他県で一人暮らしだったのに、大学生の間はその年賀状が、実家ではなく一人暮らしのアパートの部屋に届いていた点。

これが異性からなら警察にも行っただろうけど、女が女に年賀状送りつけるくらいの事で警察はなあ……と今まで放っている。他に何か実害があるわけでもないので。

ちなみに中学の同窓会に行った時、本人が見当たらないので周りに聞いたら、本人と同じ高校に行った中の数名が辛うじて名前と顔を憶えていたくらいで、高校の後の動向は誰も知らなかった。

関連記事

チャイムが鳴る

ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、俺は自宅の2階で昼寝をしていた。「ピンポ~ン、ピンポ~ン」誰か来たようだ。俺以外家には誰もいないし、面倒くさいので無視して寝ていた。「…

母を名乗る女の人

小学校に上がる前の、夏の終わりの頃の話。私は田舎にある母方の祖父母の家で昼寝をしていた。喉が渇いて目が覚めると、違和感を覚えた。何回も遊びに来ている家だけど、何かが違う…

友子が二人

一人で繁華街を歩いていると、ガラス張りのカフェ店内の窓際席に一人でいる友子を見つけた。友子の携帯に電話して驚かせようとしたが、友子は電話に気付かない。じっと座り、目を左…

葛籠(つづら)

俺は幼稚園児だった頃、かなりボーッとした子供だったんで、母親は俺をアパートの留守番に置いて、買い物に行ったり小さな仕事を取りに行ったりと出かけていた。ある日、いつものように一人…

運命(フリー写真)

運命

その日は仕事で遅くなり、終電に乗って家へ帰ることになった。駅に着き、改札を出て家へ向かって歩き始めると、駅前広場の片隅に何人か集まっていた。よく見てみると、集まってい…

新聞受けから…

これは俺が2年前の6月14日に体験した本当の話です。俺が前住んでたアパートでの出来事。その日、俺はバイトで疲れて熟睡していた。「ガタガタッ」という異様な音で俺が目を覚ま…

んーーーー

現在も住んでいる自宅での話。今私が住んでいる場所は特にいわくも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので、この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。 …

夕日(フリー写真)

歳を取らない巫女様

昔住んでいた村に、十代の巫女さんが居た。若者の何人かはその人のお世話をしなければならず、俺もその一人だった。その巫女さんは死者の魂が見えたり、来世が見えたりするらしかっ…

赤信号(フリー写真)

ニコニコ

中学生の時の話。当時6歳だった弟と剣道の道場に通っていた時のこと。道場の近くに大きな交差点があるんだけど、そこの横断歩道で信号が赤から青に変わるのを待っていた。…

切り株(フリー写真)

植物の気持ち

先日、次男坊と二人で、河原に蕗の薹を摘みに行きました。まだ少し時期が早かった事もあり、思うように収穫が無いまま、結構な距離を歩く羽目になってしまいました。視線を常に地べ…