タグ: 笑える怪談

幽霊屋敷帰りの招かれざる客

霊感ゼロの二十九歳が、有名な幽霊屋敷の貸家を訪ねた帰り、実家の母から電話が入った。居間に現れた黒い袈裟の僧と、茶を出さなかった母。電話口の声はやけに落ち着いてい…

犬に呪われたら

苦手だった実家の犬ゴン。その犬が世を去って数年後、深い眠りの中で夢に現れ、私にある宣告を残した。目覚めると天井はやけに高く、隣には見知らぬ男が眠り、鏡には一匹の…

薄い壁の向こうで鳴る鈴

築四十年の安アパートに越して三日目の夜のことです。薄い壁の向こうから、低い声が聞こえてきました。リン、リリン。鈴を真似たようなその声は、月に一度だけ、壁に口を押…

雨を降らせる爺ちゃん

三河・岡崎の花火師だった爺ちゃんは、打ち上げの朝、必ず空へ「今日は借りるで」と頭を下げる人だった。旅立ったあと、墓の手続きや法事の日にだけ判で押したように降り続…

灰色の背広の男

尼崎の駅裏、築四十年の扇栄ビルの遅いエレベーターには、灰色の背広の先客が出るという。残業帰りの夜九時、うっかり放った一発が招いてしまった気まずすぎる遭遇と、管理…

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