犬に呪われたら

公開日: 笑える怪談

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お前ら犬に呪われたら本気でヤバイぞ。マジで注意しろ。

俺もいろいろ調べてはいるんだが、どうも要領を得ない。呪いに詳しいやつがいたら助言がほしい。

もともと家には俺が生まれる前から犬がいたんだが、俺はこの犬が嫌いで仕方なかった。

いわゆる馬鹿犬で無駄吠えはするし噛み癖は抜けないしでどうにも馬が合わなかった。

でも両親や兄ちゃんはそんな馬鹿犬を溺愛してたな。手のかかる子ほど可愛いとかそんな感じで。

犬って結構人を見てるんだな。

俺が犬に対していい感情を持ってないってことが分かってるんだ。

父ちゃんや兄ちゃんが帰ってくるときには尻尾を振りながらお迎えするんだが、俺に対しては餌をやるときでさえそっけない態度で本当に可愛くない。

俺は周りに家族がいないときは「クソ犬」と呼んでひそかに憂さ晴らししていた。

中学校にあがるころ犬が死んだ。

結構いい年だったし大往生だったと思う。

俺はクソ犬がいなくなってせいせいしていたが、母ちゃんはペットロス症候群みたいになって、日に日に元気がなくなっていった。

当時の俺は母ちゃんの元気が無くなっていくことより、夕飯のおかずが日を追うごとに少なくことが気になってた。

死んでまで迷惑かける。相当なクソ野郎だな。

それを見かねた兄ちゃんがある日小型犬を買ってきた。母ちゃんは前のクソ犬のことを吹っ切れないようだが、それでも少しずつ良くなっていった。

俺もこの犬は可愛がった。クソ犬と比べて素直だし何よりすっげえ可愛いんだわ。

そんなこんなで時は流れて今年大学に入った。

俺は環境が変わるとストレスを感じる性質で、何日か寝苦しい日が続いた。

つい2日ほど前の話だが、その日は珍しくすんなり眠れた。

夢にあのクソ犬が出てきた。

何でこんな夢見なくちゃいけないんだよと毒づいていると、

「お前が嫌いだった」

とクソ犬が喋ってきた。

もちろん犬がしゃべるわけないんだが、確かに聞こえた。

「俺が死んでからも、ずっとお前のことを見続けてた。俺より長生きするお前が憎かった」

クソ犬は続けざまに言った。

「だから、お前を呪うことに決めた」

そういうと急に目の前が真っ暗になり、気づいたら目が覚めていた。

起き上がってみると、なぜか周りの家具が大きく見える。そして俺の隣に男が寝ていた。俺はパニックになった。

いろいろ考えてみてもグルグルと頭は空回りするばかり。そのうち男が寝返りをうって顔を見ることができた。

その男は俺だった。

混乱したまま、鏡の前に移動すると、そこには小型犬の姿が映った。

俺は確信した。これはクソ犬の呪いだ。

呆然としていると後ろで人間の俺がもぞもぞと動いた。どうやら目を覚ましたようだ。俺の姿を認めると人間の俺は一言こう言った。

「おはよう、クソ犬」

そのとき背筋が凍りついたのを良く覚えている。

それからあいつの目を盗んでいろいろ解決策を模索しているが、決定打が見つからない。

誰かこの呪いを解いてくれ。

俺はいま慣れない前足でこの文章を打っているワン。

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