犬に呪われたら

公開日: 笑える怪談

wallpaper289_640_1136

お前ら犬に呪われたら本気でヤバイぞ。マジで注意しろ。

俺もいろいろ調べてはいるんだが、どうも要領を得ない。呪いに詳しいやつがいたら助言がほしい。

もともと家には俺が生まれる前から犬がいたんだが、俺はこの犬が嫌いで仕方なかった。

いわゆる馬鹿犬で無駄吠えはするし噛み癖は抜けないしでどうにも馬が合わなかった。

でも両親や兄ちゃんはそんな馬鹿犬を溺愛してたな。手のかかる子ほど可愛いとかそんな感じで。

犬って結構人を見てるんだな。

俺が犬に対していい感情を持ってないってことが分かってるんだ。

父ちゃんや兄ちゃんが帰ってくるときには尻尾を振りながらお迎えするんだが、俺に対しては餌をやるときでさえそっけない態度で本当に可愛くない。

俺は周りに家族がいないときは「クソ犬」と呼んでひそかに憂さ晴らししていた。

中学校にあがるころ犬が死んだ。

結構いい年だったし大往生だったと思う。

俺はクソ犬がいなくなってせいせいしていたが、母ちゃんはペットロス症候群みたいになって、日に日に元気がなくなっていった。

当時の俺は母ちゃんの元気が無くなっていくことより、夕飯のおかずが日を追うごとに少なくことが気になってた。

死んでまで迷惑かける。相当なクソ野郎だな。

それを見かねた兄ちゃんがある日小型犬を買ってきた。母ちゃんは前のクソ犬のことを吹っ切れないようだが、それでも少しずつ良くなっていった。

俺もこの犬は可愛がった。クソ犬と比べて素直だし何よりすっげえ可愛いんだわ。

そんなこんなで時は流れて今年大学に入った。

俺は環境が変わるとストレスを感じる性質で、何日か寝苦しい日が続いた。

つい2日ほど前の話だが、その日は珍しくすんなり眠れた。

夢にあのクソ犬が出てきた。

何でこんな夢見なくちゃいけないんだよと毒づいていると、

「お前が嫌いだった」

とクソ犬が喋ってきた。

もちろん犬がしゃべるわけないんだが、確かに聞こえた。

「俺が死んでからも、ずっとお前のことを見続けてた。俺より長生きするお前が憎かった」

クソ犬は続けざまに言った。

「だから、お前を呪うことに決めた」

そういうと急に目の前が真っ暗になり、気づいたら目が覚めていた。

起き上がってみると、なぜか周りの家具が大きく見える。そして俺の隣に男が寝ていた。俺はパニックになった。

いろいろ考えてみてもグルグルと頭は空回りするばかり。そのうち男が寝返りをうって顔を見ることができた。

その男は俺だった。

混乱したまま、鏡の前に移動すると、そこには小型犬の姿が映った。

俺は確信した。これはクソ犬の呪いだ。

呆然としていると後ろで人間の俺がもぞもぞと動いた。どうやら目を覚ましたようだ。俺の姿を認めると人間の俺は一言こう言った。

「おはよう、クソ犬」

そのとき背筋が凍りついたのを良く覚えている。

それからあいつの目を盗んでいろいろ解決策を模索しているが、決定打が見つからない。

誰かこの呪いを解いてくれ。

俺はいま慣れない前足でこの文章を打っているワン。

地獄のバス

小学校の修学旅行でのことだった。我々は一路目的地を目指してバスに乗り込んだ。席も隣同士だった。少しテンションの高すぎる彼に閉口しながらも、バスの旅は快調に進んで行った……

アイヤー!ホイヤー!

中学生の頃、良く家に遊びに来てた友達の口癖が「アイヤー!ホイヤー!」だったんだけど。ある日、いつものようにそいつが家に遊びに来てたわけ。アイヤーホイヤー言いながら(笑)…

女性のシルエット(フリーイラスト)

千明姉ちゃん

人間の顔が全く変わってしまうことなんてあるのかね?この前、久しぶりに従兄弟と一緒に親戚に会いに行ったら、親戚のお姉さんの顔が全く別人になっていた。整形ではない。何故なら…

カーテン(フリー写真)

少年とテレビ

これは僕の姉が、今の旦那と同棲中に体験した話です。姉は何年か前に、京都の市内にあるマンションに旦那さんと住んでいました。当時旦那さんは朝早い仕事をしており、毎朝5時には…

リン!リリン!

どこに書けばいいのか分からないけど、私的にオカルトかつ不可解だったのでここに。大学に入ったお兄ちゃんが部屋の中で「リン!リリン!」と叫んでいることがあったんですよ。壁越しに丸聞…

嫌な感じがする場所

これは俺が大学の頃の話なんだが、お前らさ、行っちゃいけない場所って分かる?誰かに行っちゃいけないって言われた訳でもないんだけど、本能的というか感覚的に行きたくないって思ってしま…

日本酒(フリー写真)

クジ引き

この前、近所の商店街のイベントでクジを引いた。買い物をすると貰えるクジ引き券を数枚集めて引くあれだ。『三等のスポーツ自転車が欲しいな~』なんて考えながら箱に手を入れて…

おじいちゃん(フリーイラスト)

夢枕の爺ちゃん

俺の爺ちゃんの話。爺ちゃんは入院中に二度も危篤状態になり、いつ逝ってもおかしくない状態だった。二度目の危篤から生還した時に爺ちゃんに聞いたら、「ここで死んでなる…

絵皿

喋る絵皿

小さい頃、祖父が友人宅から鷹の絵の描かれた大きな絵皿を貰ってきた。それは今でも和室に飾ってあって、特に怪奇現象を起こしたりはしていない。祖父の友人は骨董商だった。 …

黒い人影

家に黒い人影のようなヤツが、どっかで拾ってきてしまったのか住み着いてしまった。積み上げたものは倒すわ、ハンガーにかけてる洋服を落とすわ、勝手にトイレの扉あけたりとイタズラばっか…