存在しない廃墟

公開日: 不思議な体験

ruins

小学校低学年の頃に都内某区に住んでたんだけど、近所に有名な廃墟があった。

ある日友人達数人と一緒にそこへ探検に行こうという話になって学校の帰りに行ってみた。

でも、いざ到着するとみんな異様な雰囲気に圧倒されてしまい「どうする?」と躊躇していたら、「フーッ」という大きな溜め息のような女の声が聞こえてきて、全員パニックになって逃げ出した。

その後私は父の転勤で引っ越してしまい、その廃墟に行く事は2度となかった。

そして数年前になぜかその廃墟の事を思い出して両親や姉に話してみたら、そんな廃墟はなかったと言う。

「そんなはずはない、近所では有名な廃墟で私は友達と探検に行った」

と言っても、

「あそこは元々空き地だったよ。他の場所と勘違いしてるんじゃないの」

と言われるばかり。

まさかと思って両親や姉に何度も場所を確かめたが、やはり間違っていなかった。

両親や姉が私を担いでいるとも思えず、怖くはないが不思議だった。

25年くらい前の事なので一緒に行った友人達が誰だったか私も覚えておらず、また当時の友人達とは完全に縁が切れており連絡先も一切分からないため、真相を確かめる事ができない。

関連記事

夏祭りの光景

小百合おばさん

怖くはないと思いますが、不思議だった話をしたいと思います。 小学校に上がった頃の私はよく、周りの人には見えないものを見ては泣き、逃げ回っていたそうです。 ある日、祭りがあ…

金縛り中の他者的視点

以前、一度だけどうにも奇妙な体験をしたことがある。 金縛りというものは多くの人が経験してると思うが、あれは脳の錯覚だ。 本当は寝ているだけなのに、起きていると脳が勘違いをし…

天使(フリー素材)

お告げ

私は全く覚えていないのだが、時々お告げじみた事をするらしい。 最初は学生の頃。 提出するレポートが完成間近の時にワープロがクラッシュ。 残り三日程でもう一度書き上げな…

農村(フリー写真)

神隠しの森と村の伝承

ある山村に、不思議な伝承があった。 その伝承によれば、村の奥地にある古い神社には、神隠しの力があると言われていた。 神隠しとは、神や妖怪が人間を自分の世界に連れ去ってしま…

優しさを大切に

俺が小学校1年生ぐらいの時の話。 その頃、俺はおとなしくて気の弱い方で、遊ぶのも大体おとなしい気の合う子達とばっかり遊んでいた。 でも何がきっかけだか忘れたけど、ある時に番…

笑い声

僕がまだ子供だったころ、寝るときになるといつもある ”笑い声“ が聞こえていたんだ。 5、6歳のときには、廊下に響き渡る笑い声で、夜中に目を覚ますことも度々あったよ。 母に…

テレビの記憶

これは昔、NHKで地方の紹介をする番組で放送されました。 それは祭りとか風習とかで毎週一つの土地をクローズアップして紹介する番組だったのですが、一度ある雪深い地方が紹介された時、…

交差点(フリー素材)

命の恩人との再会

小学5年生の時の話をします。 ある日、通学路の交差点を渡っていると、右折車が横断中の俺を目がけて突っ込んで来た。 催眠術にかかったように体が動かず、突っ込んで来る車を呆然…

自衛隊での体験談

ちょっと専門用語が多いので分かり難いかもしれない。 高校卒業後すぐに自衛隊に入隊した俺だったんだが、7月の後期教育のある日、駐屯地にある小さい資料館の掃除があったんだ。 班…

神社の生活

これは5年程前から始まる話です。 当時、私は浮浪者でした。東京の中央公園で縄張り争いに敗れて、危うく殺されかけ追放された後、各地を転々とし、最後に近畿地方のとある山中の神社の廃墟…