降りなくていいんですか?

Empty_subway_in_NYC

東京の地下鉄乗ったんだよ。

何線かは言わないけど、まぁいつ乗ってもそれなりに人乗ってるよな。

で、東京の地下鉄ってのは2~3分走れば止まるじゃん?駅の距離短いし…。快速とか急行は別としてね。

もちろん各駅に乗ってたんだけど、ある駅すぎたら止まんないんだ。で、何分走ったかな…。

結構長く走った気がしたんだけど、やっと駅に止まったの。

でも駅の看板ないんだよ。どこ見てもなくて、なんか薄暗いの。

そして、みんなその駅で降りちゃってさ。

俺は目的地ずっと先だから降りなかったんだけど、MD聞いてたら音楽が止まったんだ。

でね、はっきりこう聞こえた。

「降りなくていいんですか?」

ビックリしたけど、普段から霊とか見えたりするから無視したんだ。

そしたら扉が閉まって走り出した。

周りを見ても誰も乗ってないの。で、MDもその変な声が気になったから止めたんだ。

ただしイヤホンはつけたままで音だけ止めた感じ。

電車は走ってるんだけど、止まんないんだ。前も長いと思ったけど、もっと長い。

イライラと不安で携帯の時計見たんだけど、時間動いてないの。

auの携帯なんだけど、秒針までしっかり止まってた。でも電車は動いてる。

マジあせってどうしようかと思って、とりあえず誰か探そうと思って電車の端まで行くことにしたんだ。

車掌室まで行ったら。いないの。もちろんそこまで行くにも誰にも会ってないし…。

で、まさか運転席にも誰もいないって事はないだろうと思って逆に向かって走ったのさ。

最初に乗ってたのはちょうど真ん中の車両くらいだったかな…。

10両くらいあったから端から端まで走るのってかなり大変で、しかも電車動いてるし走るの大変だった。

やっとさっき乗ってたあたりまで来た時かな…。止まったんだ。電車が。そしたらさっき降りた人たちがみんな乗ってくるの。

間違いなくさっき降りた人たちだってのはすぐわかって、駅の感じもさっきと同じ。

俺はホントどうしようか迷ったけど、携帯見たら時間が動いてたので安心してそのまま乗ってた。

そしたら次の駅に普通に着いた…と思ったんだけど、着いたのは最初にかいたある駅。

つまり過ぎた駅にもう一度着いたわけ。で、その先はいつもと同じで目的地まで何もなし。

ただ目的地に着いて乗換えたんだけど、1本前の電車に乗り換え出来たんだよね。

そう言えば乗り換え駅に着くの予定より5分早かった。

あの時間なんだったんだろう…どっかの空間彷徨ってたのかな…。

もう少し言いたいことあったけど、今本棚から写真が落ちてきたので少し控えます。

さすがに怖いわ。

路地裏の子供

僕は会社で経理を担当しています。この時期は一年のうちでも最も忙しい時期で、毎日終電になってしまいます。 最寄の駅は山手線の五反田なのですが、ここはみなさんご存知のこととは思います…

灯篭流し(フリー写真)

灯籠流し

小学生の頃、よくH瀬村と言う山奥にある村に遊びに行っていました。 毎年夏になると、写真好きの父に連れられて村を訪れ、村外れにある川で泳ぐのを楽しみにしていました。 私が小…

深夜のドライブ

深夜のドライブ

これからする話は、私の作り話ではない事を言っておきます。 信じてくれとは言わないし、信じてくれる人がいればそれで良いと思っています。 私は関東のT県U市(県庁所在地)に住ん…

神社の生活

これは5年程前から始まる話です。 当時、私は浮浪者でした。東京の中央公園で縄張り争いに敗れて、危うく殺されかけ追放された後、各地を転々とし、最後に近畿地方のとある山中の神社の廃墟…

和室

死守り

俺のじじいは柔道五段、がっしりした体格で、土と汗の臭いのするでかい背中。日に焼けた顔。 俺がろくでもないことをする度にぶっ飛ばされた、荒れた手。 素直じゃなくて憎まれ口ばか…

半分よこせ

俺がまだ小学生の頃の話。 俺んちは両親が共働きで、鍵っ子というか、夕方までは俺一人だった。 その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。母の帰りを待ちなが…

不敬な釣り人の顛末(宮大工11)

とある休日、久しぶりにオオカミ様の社へと参りに出かけた。 途中、酒を買い求めて車を走らせる。 渓流釣りの解禁直後とあって、道には地元・県外ナンバーの四駆が沢山停まっている。…

癒しの手

不思議なおっさん

自分が小学生の頃、近所で割と有名なおっさんがいた。 いつもぶつぶつ何か呟きながら町を徘徊していた人だった。 両親も含めて、奇妙な人だから近寄らない方が良いと誰もが言っていた…

カナちゃんのメッセージ

ここでの俺は神楽と名乗ることにする。 断っておくが、本名ではない。 今はサラリーマンをしているが、少し前までは神楽斎という名で霊能者をしていたからだ。 雑誌にも2度ほ…

知らない女の子

東日本大震災での被害はほとんどなかったものの、津波で水をかぶった地域。 地震発生後、町内で一番高いところにある神社に避難していく途中、見慣れない女の子が猫を数匹抱えて走る姿を数多…