夢枕の爺ちゃん

公開日: 笑える怪談

おじいちゃん(フリーイラスト)

俺の爺ちゃんの話。

爺ちゃんは入院中に二度も危篤状態になり、いつ逝ってもおかしくない状態だった。

二度目の危篤から生還した時に爺ちゃんに聞いたら、

「ここで死んでなるものか!」

と強く願ったらしい。

俺はそんなことで生還出来たとはとても思わなかった。

三度目の危篤であっさり逝った爺ちゃん。

葬式の翌日の夜、爺ちゃんが夢枕に立った。

なぜ三度目も生還してくれなかったのかと聞いたら、

「今回も強く願ったんだけど、昼間に看護士さんのブラ紐を見て、それを思い出したら集中力が切れて死んじゃった」

と言っていました。

勿論このことは俺と爺ちゃんだけの秘密です。

爺ちゃん。あれから十年経つけど、そちらはどうですか?

あの時、夢枕で頼まれた秘蔵のブルーフィルムを家族に見つからないように処分するのには苦労しました。

お駄賃で貰った遺産(へそくりの20万円)は今も大切に取ってあります。

俺もいずれそちらへ行くので、その時は一緒に酒でも飲みましょう。

関連記事

アイヤー!ホイヤー!

中学生の頃、良く家に遊びに来てた友達の口癖が「アイヤー!ホイヤー!」だったんだけど。 ある日、いつものようにそいつが家に遊びに来てたわけ。アイヤーホイヤー言いながら(笑) …

少年のシルエット(フリー素材)

かっこいい除霊

高校の時、クラスに虐められている訳じゃないけどいじられ系のAという奴が居た。 何と言うか、よく問題を当てられても答えられず、笑われるような感じ。 でも本人はへらへら笑ってい…

人形の説教

一人暮らしの兄貴の部屋に、明らかに場違いな人形がぽつんと置いてある。 「何これ?」と聞いたら、元カノに連れられて入った店で目が合ったから買ったらしい。 色々突っ込みたかった…

ビルの隙間(フリー写真)

隙間さん

小学生の時、俺の住んでいた町ではある噂が実しやかに囁かれていた。 それは、夜人気の無い道を歩いている時にビルとビルの隙間の前に立つと、その暗闇から細長い腕が伸びてきて引き摺り込ま…

ザキか?

ザキか? ザキなのか? 実話です。小学生の時、友達の先輩に、ザキを使える人がいたらしいです。 本人も怖くて封印しているそうなんですが、その友達が夕方先輩の家に遊びに行った時…

絵皿

喋る絵皿

小さい頃、祖父が友人宅から鷹の絵の描かれた大きな絵皿を貰ってきた。 それは今でも和室に飾ってあって、特に怪奇現象を起こしたりはしていない。 祖父の友人は骨董商だった。 …

日本酒(フリー写真)

クジ引き

この前、近所の商店街のイベントでクジを引いた。 買い物をすると貰えるクジ引き券を数枚集めて引くあれだ。 『三等のスポーツ自転車が欲しいな~』なんて考えながら箱に手を入れて…

地獄のバス

小学校の修学旅行でのことだった。 我々は一路目的地を目指してバスに乗り込んだ。 席も隣同士だった。少しテンションの高すぎる彼に閉口しながらも、バスの旅は快調に進んで行った……

くる!

ウチの叔母さんはちょっと頭おかしい人でね。 まあ、一言で言うと「時々昔死んだ彼氏が私を呼ぶのよ」って台詞を親族で飯食ってる時とかに平気で言う人でね。 2年くらい前から「離婚…

見えない恋人

大学生時代、同じゼミにAと言う男がいました。 Aはあまり口数の多い方ではなく、ゼミに出席しても周りとは必要なこと以外はあまり話さず、学内にも特に親しい友人はいない様子でした。 …