公開日: ほんのり怖い話

Abandoned_WIP_by_Asarav

精神病棟では、病状の軽度により、週末など決まった期間自宅に帰るのを許される患者もいる。

毎週末に外泊を許されていたA氏(50代男性)。日々その時を待ち侘びていたそうだ。

週末、A氏は家族(娘さん)の迎えの車に笑顔で乗りこんで出発。

ここまではいつもと何も変わらなかった。

週明け。時間になってもAさんが戻って来ない。

職員が自宅へ電話。Aさんの妻が出て、そこで発覚した事に全職員が驚愕した。

妻は、夫が外泊許可を得ていたことを初めて知ったそうだ。

子供もいない。

いつも迎えに来ていた娘は誰だったのか?

A氏は未だ行方不明のままだそうだ。

関連記事

二人だけの水族館

俺はじいちゃんが大好きだった。初孫だったこともあって、じいちゃんも凄く俺を大事にしてくれた。俺はあまりおねだりが得意な方じゃなかったけど、色々な物を買ってくれた。 …

雨の日の傘(フリー写真)

谷の置き傘

小学生くらいの時の話。親戚の家が辺鄙な場所にあった。裏手には山、逆側には谷がある。子供の遊び場としては最高だったのだけど…。そして谷にはよくゴミが捨てられる。山…

恋人(フリー写真)

本当の霊視

とある心霊系のオフ会に参加した時の話です。私は霊感がある(手品も上手い)Tさんの車に乗せてもらい、スポットを幾つか回りました。不思議なのはその人の会話です。話題…

不敬な釣り人の顛末(宮大工11)

とある休日、久しぶりにオオカミ様の社へと参りに出かけた。途中、酒を買い求めて車を走らせる。渓流釣りの解禁直後とあって、道には地元・県外ナンバーの四駆が沢山停まっている。…

弟の言葉

弟が一時期変なこというので怖かった。子供の頃、うちの実家はクーラーが親の寝室にしかなく、普段は自分の部屋で寝ている私も弟も真夏は親の部屋に布団をしいて寝ていた(結構広い部屋で1…

疑問符

ラッキーコール

私は工務店に勤めておりまして、3年程前にある幼稚園までバスの車庫を修理に行った時の事です。その幼稚園はお寺が経営していまして、車庫は園舎を横に抜けた本堂裏の広場にありました。 …

教室(フリー素材)

M君の記憶

中学二年の終わりに引っ越す事になった。引っ越しの前日、家の前を同級生のM君がブツブツ独り言を言いながら歩いているのを見つけた。M君とは幼稚園から中学二年まで同じ学校で、…

踏み入るべきではない場所

私がまだ小学校低学年の幼い子供だった頃、趣味で怖い話を作っては家族や友達に聞かせていました。「僕が考えた怖い話なんだけど、聞いてよ」と、きちんと前置きをしてからです。特…

狐の社(宮大工2)

俺が宮大工見習いを卒業し、弟子頭になった頃の話。オオカミ様のお堂の修繕から三年ほど経ち、俺もようやく一人前の宮大工として仕事を任されるようになっていた。ある日、隣の市の…

住宅(フリー写真)

苦労かけるな

夜に2階の自室で、一人で本を読んでいた時のこと。実家は建てた場所が悪かったのか、ラップ現象が絶えなかった。自分は単に家鳴りだと思っていたのだが、その日はポスターから音が…