お化け屋敷

公開日: 意味がわかると怖い話

お化け屋敷(フリーイラスト)

夏休みに彼と遊園地へ行き、お化け屋敷に入った。

私はとにかく怖がりで、中が真っ暗なだけでもう恐くて震えていた。

終始、彼の腕を肘ごと抱え込み、目も瞑って俯きながら歩いた。

彼に「胸が肘に当たって気持ちいい(笑)」とか言われたけど、恐くて怒る気にもなれなかった。

彼は「こんなん作りもんじゃん(笑)」と言うんだけど、私はもうキャーキャー叫びまくり。

目を瞑っていて何も見えないから、彼が偶に「うわっ」と言うだけでビクビクしてしまった。

最後の方なんて「もう少しだから頑張れ」と彼に背中をさすられながら半泣きで、何とか出口まで歩いた。

外に出て彼の腕を放すと、くっきりと私の手形が付いていて、どんだけだよ自分…とあまりのヘタレっぷりに笑ってしまった。

編注: 彼は腕を肘ごと抱え込まれていたのに何故背中をさすることが出来たのだろう

関連記事

降りなければ

ある家族が妻の実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。 山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、仕方なく途中のバス停で降りて近くの…

マンション(フリー素材)

曰く付きマンション

会社までの徒歩通勤時に、取り壊し予定の無人マンションの近くを通る。 そこは飛び降り自殺が多く、自殺者の霊の目撃情報も多い曰く付きマンション。 周りに街灯も少なく、夜はかなり…

黄色いパーカー

ある日、商店街の裏にある友人のアパートに行きました。 そのアパートの一階には共同トイレがあり、友人の部屋は一階の一番奥でした。 その後、友人の部屋で朝まで飲んでいたらトイレ…

マンホール

マユミという名の女子高生が学校に向かって歩いていました。 いつもと同じ時間に、いつもの道をいつもと同じ速さで歩いて行く。 すると、ふと目の前に同じ学校の制服が見えた。 …

カメラ(フリー素材)

何でもない心霊写真

誕生日にホームパーティーを開いた。 家の中でみんなの写真を撮っていたら、変なものが写った。 背後の押入れから見知らぬ青白い顔の女が顔を出し、こちらを睨みつけている。 …

能力

ニューヨークの地下鉄を私はよく利用する。 毎朝通勤の度に地下鉄構内で何やらぶつぶつ言ってる一人のホームレスの男がいた。 男の近くの壁に寄り掛かり、内容を盗み聞きした。 …

ホームパーティ

誕生日にホームパーティを開いた。 その時、家の中で俺を囲んでみんなで写真をとってら、変なものが映っちゃったのよ。 背後の押入れから、見知らぬ青白い顔の女が顔を出して、睨みつ…

行方不明の幼女

ある日、地方に住んでいる6歳の幼女が1人行方不明になった。 母親が公園で主婦友達と話している数分の間に公園から居なくなった。 どこを探しても居ない、警察も検問を各地に配置し…

パンは危険な食べ物

アメリカでの大規模な調査による結果により、パンはとても危険な食べ物だということがわかった。 以下がその理由である。 犯罪者の98%はパンを食べている。 パンを日常的に…

天国からの放送

そのカセットテープは、ある日、突然郵便や宅配便で送られて来るそうだ。 もちろん、差出人の名前なんかない。 テープ自体はどこででも手に入る安物なのだが、小さなカードが同封され…