ユダヤ人の隠し部屋

クローゼット(フリー画像)

大学の夏休みに友達二人とドイツ郊外へ旅行に出掛けました。

小さな民宿に泊まり、その次の日は早朝からドライブする予定だったので皆んなで早めに床に就いたのですが、夜中に友人が魘されて目を覚ましました。

どうしたのかと聞くと、

「凄く怖い夢を見た。クローゼットの中にオバケが居て、その奥の方の暗い部屋に俺を閉じ込めようとした」

僕は『良い年こいてクローゼットのオバケって…』と呆れたのですが、友人は真剣に怯えていました。

それでクローゼットを開け「ほら、何も居ないだろ」と安心させてやりました。

翌朝、宿の奥さんを交え朝食をとっていると…。

「あなた達の泊まってる部屋に、大戦中ナチスから逃れるために作った隠し部屋があるんだけど、見せてあげるわ」

「それって、もしかしてクローゼットの奥ですか?」

「あら、知ってたの。でも結局ここの住人だった人は見つかって、収容所に入れられたんだって。悲しい話ねえ。戦争はもう懲り懲りよ」

ちなみにその魘された友人には半分ユダヤの血が入っていて、その日は一日中ブルーでした。

怖い話・不思議な体験・都市伝説まとめ|ミステリー

ミステリーを応援する

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
当サイトは個人で運営しており、いただいたご支援はサーバー代やドメインの維持費に大切に使わせていただきます。

月額 150円(初月無料)または 480円 の買い切りで、
広告のない、静かな読書体験をお届けします。

プランを見る
メンバーなのに広告が表示される方

ブラウザを変えた・Cookieを削除した場合は、登録のメールアドレスを入力してください。

読んでいただけるだけで、十分に励みになります。
それでも応援したいと思ってくださる方へ、心より感謝いたします。