封じ(長編)
アパートに帰り着くと郵便受けに手紙が入っていた。色気のない茶封筒に墨字。間違いない泰俊(やすとし)からだ。 奴からの手紙もこれで30通になる。今回少し間が空いた…
続きを読む:封じ(長編)アパートに帰り着くと郵便受けに手紙が入っていた。色気のない茶封筒に墨字。間違いない泰俊(やすとし)からだ。 奴からの手紙もこれで30通になる。今回少し間が空いた…
続きを読む:封じ(長編)オオカミ様のお社を修理し終わった後の年末。 親方の発案で親方とおかみさん、そして弟子達で年末旅行に行く事になった。 行き先は熱田神宮と伊勢神宮。 かなり遠い所だ…
続きを読む:伊勢神宮参り(宮大工7)ある年の秋。 季節外れの台風により大きな被害が出た。 古くなった寺社は損害も多く、俺たちはてんてこ舞いで仕事に追われた。 その日も、疲れ果てた俺は家に入ると風呂…
続きを読む:オオカミ様の涙(宮大工6)2年程前の話ですが、つい最近完結した話があるので書いていこうと思います。 長くなりそうで申し訳ないのですが、霊感0の自分が唯一味わった霊体験です。 広島県F市某…
続きを読む:広島県F市某町の『お札の家』年号が変わる前年の晩秋。 とある街中の神社の建て替えの仕事が入った。 そこは、幼稚園を経営している神社で、立替中には園児に充分注意する必要がある。 また、公園も…
続きを読む:病気がちの少女(宮大工5)とある秋の話。 俺の住む街から数十キロ離れた山奥にあるA村の村長さんが仕事場を訪れた。 A村の氏神である浅間神社の修繕を頼みたいという。 A村は親方の本家がある…
続きを読む:浅間神社の氏神様(宮大工4)お稲荷さま騒動から3年ほど経った晩秋の話。 宮大工の修行は厳しく、なかなか一人前まで続く者は居ない。 また、最近は元より、今から十年以上前の当時でも志願してくる…
続きを読む:蛇神様の奥宮(宮大工3)俺が宮大工見習いを卒業し、弟子頭になった頃の話。 オオカミ様のお堂の修繕から三年ほど経ち、俺もようやく一人前の宮大工として仕事を任されるようになっていた。 ある…
続きを読む:狐の社(宮大工2)俺が宮大工見習いをしてた時の話。 大分仕事を覚えてきた時、普段は誰も居ない山奥の古神社の修繕をする仕事が入った。 だが親方や兄弟子は同時期に入ってきた地元の大神…
続きを読む:オオカミ様のお堂(宮大工1)少し昔……と言っても15年以上前の話になる。 俺の地元には小さな鍾乳洞がある。 田んぼと山しかないド田舎だったので、町としても鍾乳洞を利用して観光ビジネスを興そ…
続きを読む:小さな鍾乳洞俺ね、物心ついた時から“薪”がどうしてもダメだったんです。あの木を割った棒きれが。 どうダメだったかと言うと、例えば『北の国から』などのドラマで薪が出ると、物凄…
続きを読む:俺が薪を嫌悪する理由知らない?6年前の冬、12月27日か28日だったか、その日の昼は仕事場の年末大掃除を終えて、粗大ゴミやら古雑誌なんかをゴミ置き場に出しに行った。 その時、ふと目の端っこに…
続きを読む:拾った青い石(長編)去年の暮れ、会社に一通の手紙が届いた。 編集プロダクションに勤めている俺への、名指しの手紙だった。 中を読むと自分のエッセイを読んで添削して欲しい事、そして執筆…
続きを読む:不思議な手紙と異常な部屋朝起きて家の前でタバコをふかしていると、隣に住んでるAさんに声をかけられた。 「○○ちゃん(私の名前)、頼みたい事があるんだけど……。 ちょっと、みさき(Aさん…
続きを読む:みさきとおばあちゃん年の暮れ、福岡から久留米へ向かう電車が雨の鉄橋を渡り、見知らぬ駅に着きました。柱のプレートにはひらがなで「きさらぎ」。きさらぎ駅の前は「やみ」、次は「かたす」。…
続きを読む:やみ駅←きさらぎ駅→かたす駅一文無しで郷里に戻った男が、近所の川で釣り上げた布の人形。それは三十年前、自分が川へ投げ込んだ、あの子の人形だった。耳もとに響いた声と、苔むした墓の影。切なくて…
続きを読む:川で釣り上げた布の人形ミステリーを応援する
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