だるま

公開日: 怖い話

Abstract-Face-Wallpaper-2

女の子2人が韓国へ旅行に行った。

ブティックに入り、一人の女の子が試着室に入った。だけど待てども待てども一向に試着室から出てくる気配がない。

カーテンを開けるとそこには誰もいなくなっていた。

店の人に警察に連絡してもらい、試着室、店内、近隣を捜索してもらったが結局見つからず、行方不明のままになる。

残された女の子は一人日本に帰った。

そして3年後、別の友達と韓国へ旅行にいくと「日本だるま」という看板が目に付いた。

無性に胸騒ぎがしたその女の子はその看板がかけてある建物へと入って行く。

そこは見世物小屋のようで、薄暗い店内の奥の方に行方不明になっていた女の子が手足をもぎとられ日本だるまとして観客の前にさらされていた。

うっすらと開けた目が合ったとたん、その目をかっと見開き「助けて!!」とその女の子は叫んだ。

今その女の子は、両親がマフィアから高額な金額で買い戻し、日本に戻り病院で過ごしているらしい。

大分前の話題でアレなんだが、これに似た話を先日友人から聞いちゃったよ。

なんでもその友人の知人が先月中国に行った時に、森の中で迷子になりかけたと。

そのときにどこか休憩できるところはないのかと探したところ、ふと「達屋」なる建物を見つけたそうです。

入り口には誰もいないので、真っ赤な壁に黒い天井の長い通路を進んでいったら日本人と思われる達磨が…。

その中の一人が「俺は○×大学の学生だが、3年前にやつらに捕まった…」などと話し始めたそうです。

隣の部屋から物音がするのに気づいた彼はさすがに怖くなり一目散に逃げ帰ったそうなのです。

帰国後、興味と恐怖半々でその大学に問い合わせたところ、実際に失踪した学生がいたそうな。

関連記事

炎(フリー写真)

火葬

私の知人の実家では少し前まで、山頂の小さな野原で火葬を行っていた。 山奥の集落ゆえ、死人が出ると村内で埋葬するしかなかったのだ。 火葬をする夜は、村の家々は固く扉を閉め、…

扉(フリー写真)

会社の開かずの間

うちの会社には、開かずの間がある。 嘘みたいな本当の話で、確かにある。 会社は3階建て。その3階の端に資材倉庫があり、その倉庫の奥に扉が設置されている。 新人の頃、資…

蛍光灯チャチャチャ

ある日の夜、蛍光灯を点けたまま寝ようとしたんだ。 ただ、電気代を考えて片方だけ残してね。 そしたらさ、いつもの癖で全部消しちゃったんだよ。 チャ(蛍光灯Aオフ) チ…

釘

恨みクギ

俺が若かった頃、当時の彼女と同棲していた時の話。 同棲に至った成り行きは、彼女が父親と大喧嘩して家出。彼女の父親は大工の親方をしている昔気質。あまり面識は無かったが、俺も内心びび…

江ノ島

海水浴で見た親子

俺は毎年7月下旬の平日に有給休暇を取り、湘南まで一人で海水浴に行っている。 土日は人が多いし彼女や友達と一緒も良いけど、一人の方が心置きなく一日砂浜に寝そべってビールを飲み、日頃…

叔母のCTスキャン

俺の叔母は脳腫瘍をこじらせて鬼籍に入った。 無論悲しかったが、それ以上に恐ろしい死に方だったのだと、今にしてみれば思う。 入院してから早いうちに脳腫瘍だという診断は受けてい…

オンマシラの儀

俺の実家周辺はかなり山深くて、未だに携帯の電波も届かない。 子供の頃はTVゲームも知らず、山で遊ぶしかない暮らしだった。日が暮れるまで山で虫を捕まえたり、基地を作ったり…。 …

廃墟(フリー写真)

消えた町の不可解な謎

昔々、ある田舎町に、不可解な事件が頻発していた。 町の人々は、怖さと不安で日々を過ごしていた。 事件の始まりは突然だった。 町の家々が、一夜にして何者かに荒らされる…

石段(フリー写真)

朽ち果てた神社の夢

二十年前から現在まで続く話。 俺は当時大学生で、夏休みに車で田舎の実家に帰省していた。 その時は、普段帰省時に通っている道とは別の道を通って行った。 見渡す限りの山や…

雨の音

その日は雨が強く降っていた。 現場に着き、トンネルの手前で車を脇に寄せて一時停車。 その手の感覚は鈍いほうだが、不気味な雰囲気は感じた。 恐い場所だという先行イメージ…