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物心がついた頃から、

「僕は1回死んだんだ」

って言っていた。

むしろその記憶は今でも残ってる。

その自分が死んだって言っていた理由ももちろん覚えている。

多分、自分が生まれる前の記憶だと思う。

俺の実家は1つの敷地に「隠居」と「勝手」っていうのがあって、隠居にはばあちゃんとじいちゃんが住み、勝手には1つの家族が住む。

その隠居と勝手の間の道は車1台が余裕に通れるくらいなんだ。

そして俺の記憶ではその隠居と勝手の間で、ばあちゃん、じいちゃん、両親、親戚その他もろもろに囲まれてばあちゃんに斧で殺された記憶がある。

みんな無表情だった。

余りにもリアルな記憶だったから物心付いた頃からそう言っていたんだと思う。

もしかすると自分は昔そこで飼われていた鶏か何かだったのかもしれない。