ゲシュタルト崩壊

公開日: 世界の謎 | 怖い話

4746ec50

家に姿見のような大きめの鏡がある方は一度試して貰いたい。

鏡に映った自分を見ながら「お前は誰だ」と言ってみてください。

いえ、お化けとか幽霊だとかそういう類のモノではないんです。

鏡に映った自分の眼を見ながら「お前は誰だ」と言ってみてください。

何か不安感というか、奇妙な感覚に囚われるかと思います。

大戦中、ナチスがユダヤ人に行なった実験に、人格をコントロールすることを目的とした次のようなものがありました。

1日に数回、被験者を鏡の前に立たせて、鏡の向こうの自分に話し掛けさせ(例えば『お前は誰だ』と言わせ)精神の変化を観察記録していったそうです。

実験開始後10日間経過したころには異変が見られ始めた。判断力が鈍り、物事が正確に把握できなくなり、そして3ヶ月経った頃にはすっかり自我崩壊し“自分が誰だか分からなく”なって狂ってしまった。「ゲシュタルト崩壊」とは心理学における概念のひとつで、全体性を持ったまとまりのある構造(たとえば「私」)から全体性が失われ、個々の構成部分にバラバラに切り離してしまう現象を指す。

…というのを以前ネットで見たんですが、当事、好奇心旺盛だった友人と僕は「ウソくせー 試しにやってみようぜ」という事になった。

その日、自宅の姿見の自分に向かって「お前は誰だ」と言ってみた。

夜中、閉めきった部屋だったので不気味極まりないのですが、テンション上がってたので怖くはなかったです。

しかしすぐに気分が悪くなり 吐き気を催し、やっぱヤバいなと思って私はやめた。

次の日友人Aに、怖くてちょっとしか出来なかったことを話すと、

「うわ、ダッセー あんなもん怖くもなんもねぇよ」

と馬鹿にされました。

そして2人の間でこの話題はここで終わったのです。

しばらく経って鏡の話など忘れてしまった頃、Aがしばしば学校を休むようになった。登校している時に何かあったのかと聞いてみたが

「ん…、何でもない」

と、どこか上の空のような感じでした。

それから数日後、夜中、急にAから電話がかかってきた。そして受話するや否やいきなりAが、

「俺ってオレだよな? 俺って、相田(Aの本名)だよな?だよな?」

と変な事を聞いてきた。

僕が

「何おかしな事言ってんだよ、お前は相田だろ」

と答えてやると、

「そっか…、そう…だよな。」と。Aは少し落ち着いた様子でこう続けた。

「実はさ、あの後も 何度か鏡に向かってやってたんだ。いや、別にナルシストなわけじゃないんだけども鏡の自分に話し掛けてると不思議と気分が良かったんだ。何かどんどん自分が自分じゃ無くなっていく感覚が気持ちいいんだ」

おいおいヤバいだろそれは…。私はすぐに止めるようにAに言ったのですが、

「いいんだ、いや、大丈夫だから、これでいいんだ。だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ」

と壊れたレコードみたいに繰り返し、私が「おい!」と言った瞬間電話を切ってしまった。

心配になってもう1度電話をかけてみたがなかなか出ない。

12回コールしたところでやっと電話に出たAは一言こう言った。

「お前…誰だ?」

知っているAの声ではなかった。そのまま電話は切れててしまい、それから二度と電話は繋がらなかった。

そしてAは全く学校に姿を見せなくなった

後日、全く連絡のつかないのを不安に思ったAの親がAの下宿先に行ったところ、Aの奴すっかり頭が狂ってて、親の顔も認識できなくなってて、唖然とする両親を尻目にヘラヘラ笑いながら洗面所の鏡に向かってずっと話し掛けてたそうな。

勿論、鏡に映った自分とである。

その後Aは実家に連れ戻され地方の病院に入院したので詳しいことは分かりませんが、人伝に聞いた話によると今では精神状態も大分良くなったそうな。

ただ、Aの病室には自分が映る鏡や鏡面の金属製の物は一切置いてないのだと。

私もまさか、短時間であんなにおかしくなるのとは思わなかった。

この実験には続きがあって、ある被験者を普通の鏡だけでなく合わせ鏡で行なったところ、通常の倍の速度で精神に変調が見られたそうだ。

そう、Aの洗面所の鏡は三面鏡だったんです。

家に姿見のような大きめの鏡がある方は一度試して貰いたい。鏡に映った自分の眼を見ながら「お前は誰だ」と言ってみてください。

何か不安感というか、奇妙な感覚に囚われるかと思います。

暗示にかかりやすい人は、お手軽かつ簡単に狂うことができるので絶対に継続してやらないで下さいね。

最近、顔を洗って鏡を見たら知らない女が映ってた。女はこっちを見てすごい顔で笑ってました。でもよく見たら自分の顔だったって事が良くあるんです。

私って私ですよね?

銭湯(フリー背景素材)

もう一人の足

母が高校生くらいの頃、母にはAさんという友人がいたそうです。その人は別に心霊現象に遭うような方ではなく、本当に普通の人だったそうです。ある日、母とAさんは近くの銭湯へと…

路地裏の子供

僕は会社で経理を担当しています。この時期は一年のうちでも最も忙しい時期で、毎日終電になってしまいます。最寄の駅は山手線の五反田なのですが、ここはみなさんご存知のこととは思います…

霊柩車

Kさんという若い女性が、両親そしておばあちゃんと一緒に住んでいました。おばあちゃんは元々とても気だての良い人だったらしいのですが、数年前から寝たきりになり段々偏屈になってしまい…

白いソアラ

群馬県の国道沿いにある中古車販売店に、白いソアラが数万円という破格の安値で展示されていた。有名な高級車の一つであるソアラがこの価格で手に入るとなれば、当然誰かが買っていきその車…

鬼が舞う神社

叔父の話を一つ語らせてもらいます。幼少の頃の叔父は、手のつけられない程の悪餓鬼だったそうです。疎開先の田舎でも、畑の作物は盗み食いする、馬に乗ろうとして逃がすなど、子供…

蛍光灯チャチャチャ

ある日の夜、蛍光灯を点けたまま寝ようとしたんだ。ただ、電気代を考えて片方だけ残してね。そしたらさ、いつもの癖で全部消しちゃったんだよ。チャ(蛍光灯Aオフ) チ…

死者と会う方法

日本で2003年に『黄泉がえり』という映画が放映された。これは死者が蘇るというタイトル通りの話ではあるのだが、イギリスには実際に死んだ者と会える方法があるという都市伝説が存在する。 …

乾杯(フリー写真)

言えないこと

大学時代の友人から「うちに遊びに来ない?」と電話が入った。声を聞くのは半年振り、実際に会うとなれば1年ぶりにもなるのだな…。そう仕事明けのぼんやりした頭で話半分に聞いて…

霧の立ち込める山(フリー写真)

鷹ノ巣山の霧

大学2年の6月に不思議な体験をしました。当時、私は大学の野生生物研究会に入っていました。研究会のフィールドは奥多摩の鷹ノ巣山で、山頂付近の避難小屋を拠点にデータの収集を…

鮒おじさん

小学校4年生の夏休みの事で、今でもよく覚えている。川と古墳の堀を繋いでいる細い用水路があって、そこで一人で鮒釣りをしてたんだ。15時頃から始めたんだけど、いつになく沢山…