テンキー
公開日: 意味がわかると怖い話
学生時代に住んでいたアパートの鍵はテンキーだったのだが、夜中の3時頃に部屋で漫画を読んでいたら、突然ドアノブをガチャガチャする音が聞こえた。
ビビったけど鍵を掛けているし大丈夫だと思っていたら、ピッピッと暗証番号を押す音が聞こえ血の気が引いた。
その当時はテンキーの設定を変に弄ってしまっていた。Eというパネルを押すだけでロックが解除される設定になっていて、ドアの向こうに居る奴が適当にボタンを押している内にロックが解除されてしまった。
運良く普段滅多に掛けないチェーンを掛けていたのだが、チェーンで開けられないにも関わらず、ドアを無理やり開けようと3分くらいガンガンやっていた。
その後、静かになったので恐る恐るドアを開けて見たらもう居なかった。
すぐに暗証番号の事情を知っている友人に連絡を取ったが、部屋には来ていないし深夜だったので怒られた。
そもそも普段から廊下を歩く音が余裕で聞こえるのに、そいつが去った時に聞こえるであろう足音が全く聞こえなかったのが怖かった。
※
※編注: 足音が全く聞こえなかったということは、まだ近くに居る。