だ~れだ?

公開日: 心霊体験 | 本当にあった怖い話

DSC_0418

今から2年程前のことです。とあるアパートに彼女と同棲していました。

その日はバイトが早めに終わり、一人でテレビを見ながら彼女の帰りを待っていると、「だ~れだ?」という声と共に目隠しされました。

当然彼女だと思っていた俺は、「○美だろ~。お帰り…」と、彼女の手をどけながら後ろを振り向きました。

しかし、そこには誰もいなかったんです。

一瞬呆然となった後、俺の心臓は鼓動が聞こえるほど早まっていました。

おかしい…さっきの声は?

きっと幻聴だ…ドアが開く音はしなかったじゃないか…。

必死にそう思い込もうとする一方で、意地悪な考えが頭に響いていました。

手はどう説明する? 目隠しもされた…。その手を掴んでどけた…。感触もまだ残ってる…。

俺はもう恐怖で発狂寸前でした。

とにかくここを出なきゃと思い、勇気を振り絞り、立ち上がろうとしたその時。

金縛りに遭い、体が全く動かなくなってしまいました。心臓が張り裂けそうで、恐怖でパンクしそうでした。

その時、突然部屋中に若い男女と思われる笑い声が響き渡り、ふっと笑い声が止むと、耳をつんざくような恐ろしい叫び声が上がりました。

俺の意識があったのはそこまでで、気が付いたときは彼女に介抱されていました。

俺は彼女にそのことを話し、急いでその部屋を出て、その日は友達の家に泊めて貰いました。

翌日、大家にこの事を問い詰めると、以前この部屋にはシャブ中のカップルが住んでいて、男が女を殺し、自分も自殺したと教えてくれました。

関連記事

棲家

9歳の時引っ越した私の家には何かが居た。 主に私の部屋で、金縛りはしょっちゅう起きるし、色んな人の声もする。 壁の中からだったり、寝ている自分の上や枕元、ベッドの下からなど…

お札

金の亡者

以前勤めていた、ある土木調査会社での体験です。少し長いですが。お付き合いください。 東京湾を望む広い埋立地に建っていたその会社は、バブル期の乱開発による不備(地盤沈下や排水不備等…

箪笥(フリー写真)

形見の箪笥

高校時代の英語教師に聞いた話。 解り易い授業と淡々としたユーモアが売りで、あまり生徒と馴れ合う事は無いけれど、なかなか人気のある先生でした。 ※ 昔、奥さんが死んだ時(話の枕…

山道

お遍路さんの道標

俺は九州出身なのだが、大学は四国へ進学した。以下はゼミの先輩から聞いた話だ。 四国と言えば八十八ヶ所霊場巡りが有名だが、昔は大変だったお遍路も今では道が整備され、道標も各所にあり…

警察官の無念

年末、某県のフェリー乗り場で船の時間待ちをしていた。寒空の下、ベンチに座って海を眺めていたら、駐車場で妙な動きをしている軽四に気が付いた。 区画に入れたと思えばすぐに出たり、駐車…

トンネル

帰らない友人

うちの近くに、背の高い草が茫々に生い茂った空き地がある。 陽の光が当たり難いだけでなく、元から妙に薄暗いため、非常に不気味な場所だ。 そんな場所は、やはり小中学生には格好の…

俺の曾爺ちゃんの話を書いてみようと思う。 と言っても、曾爺ちゃんは俺が物心付く前に死んでしまったので、爺ちゃんに聞いた話なのだけれど…。 更にそれを思い出しながら書くので、…

抽象模様(フリー画像)

ヤドリギ

あまり怖くなかったらすまん。ちょっと気になることが立て続けにあったんで聞いて欲しいんだ。 自分は子供の頃からオカルトの類が大好きでな、図書館などで読んでいたのは、いつも日本の民話…

呪われた土地

俺の親友の話をしたいと思う。 小4の頃にそいつ(以下H)の親が二階建ての大きな家を建てた。 建設業を営むHの父親が建てた立派な外観のその家は、当時団地住まいだった俺にとって…

テレビカメラ

アイドルの異変

約20年前、私はある番組制作会社でアシスタントディレクターとして働いていました。その時期、女性アイドルと霊能力者が心霊スポットを検証する番組の収録に携わっていたのですが、その際、忘れ…