ゴールの写真
公開日: 本当にあった怖い話
小学生の時に聞いた実話。
ある一人の少年がマラソン大会に出場したんだが、心臓が悪いため速く走ることが出来なかった。
最後尾になりながらも、少年は諦めずに頑張って走った。
ゴール地点では、先生や生徒がみんな拍手しながら応援してくれている。
母親も息子が心配で見に来ていた。
そして、みんなに見守られながら少年は感動のゴールを果たした。
母親は嬉しくて、その瞬間をカメラで撮影した。
しかし、しばらくして少年は倒れてしまう。
病院に運ばれたが、心臓発作で死んでしまいました。
母親は毎日泣いていましたが、知り合いのカメラ屋にあの時の写真の現像を頼んでいたのを思い出し、せめて息子の感動のゴールの写真が見たいと思いカメラ屋へと向かいました。
ところが、知り合いのおじさんは写真を見ない方が良いと言って出してくれません。
母親は必死に頼み込んでお願いしました。
すると、真っ青な顔しておじさんが渋々写真を母親に差し出しました。
すると、その写真には 頑張って走る息子を囲んで周りの生徒が目を閉じて手を合わせ、拝むように立っていました。
その写真では誰も笑っていません。
信じられないことに偶然みんなの拍手が重なって、全員が瞬きした瞬間に母親はシャッターを押してしまったのでした。