本当に生きてる子どもなの?

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数年前の話だけど、年に1度くらいの割合で間違い電話がかかってきていた。

だいたい平日の午後にかかってきた。出ると「ママ?」という一言だけ。

小さな子ども特有の、性別もあやふやな甲高い声。

1人で留守番して寂しくなってママの携帯にかけちゃったのかと思い「違いますよー」と答えて切ってたけど、4年目くらいの時、何気なく「あなたは誰?」と聞いてみた。

「………」

数秒の沈黙の後カチャリと電話は切れ、それから2度とかかってくることはなかった。

でも、今になって考えるとおかしな点ばかり浮かんでくる。

「ママ?」しか言えない子だから3つくらいかと勝手に思っていたけど、3歳で携帯の番号を押せるのか、とか。

もし家電の短縮ダイヤルに入れてるなら間違えた番号を何年も放置しないだろうし、例え3歳でも4年経てば小学生。「ママ」以外にも言葉は喋れるはずなのに変だ、とか。

あと、最後の電話の時に気がついたのは、受話器の向こう側からまったく音がしないこと。テレビや生活音みたいなものが聞こえてこなかった。

友人曰わく

「それって本当に生きてる子どもななの? リダイヤルしなくて正解だったね」って。

今はスマホに変えても前の番号を継続して使っているけど、登録していない着信番号から電話がくるとビクッとする。

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