宇宙人の魂

公開日: ほんのり怖い話 | 不思議な体験

宇宙(フリー画像)

俺が小学4年生くらいの頃に体験した不思議な話。

夏休みに家族4人(父、母、俺、妹)で、富士山近くのサファリパークみたいな所へ遊びに行きました(場所ははっきりと覚えていません)。

サファリパークの自然公園のような所で遊んでいると(その時は何故か俺一人)、知らない女の人に声を掛けられました。

こんな感じの会話をしたと記憶しています。

女の人「わたしを覚えてますか?」

俺「わかんない…」(覚えていないけど知っているような、デジャブに似た感覚はありました)

女の人「あなたの本当の母親です」

俺はまだ幼い事もあり、何が起こっているのか全く理解出来ませんでした。

女の人「あなたは本来の地球人ではありません。ある経験を積むために、あなたは地球を選んでやって来ました。

あなたが大人になった頃、驚くべき経験をすることになりますが、何が起こっても全く怖がる事はありません。

私達はいつでもあなたのことを見守っています。また未来にあなたを迎えに来ます。

それまで今の家族を大事にして下さい」

(本当はもっと長かったんだけど、こんな感じの事を話していました)

俺は会話をしている内に、この本当の母親の事を完全に思い出しました。

その女の人は話すだけ話したら空に消えて行きました。

俺は泣きながら「母さん行かないでぇ」と叫んでいました。

消え行く最後まで、女の人は笑顔でずっと俺を見守っていました。

俺は幼いながらも、あまりに急な出来事に暫く放心状態でした。

暫くして今の両親が迎えに来て、俺を探していたようで怒られました。

それでも俺は本当の母親が俺の元から居なくなったとワンワン泣いていました。

親に話したけど全く相手にしてくれませんでした(当たり前か)。

その出来事の後から不思議な能力が芽生えました。

妹の考えている事が黙っていても完全に解る能力と、自然(特に植物)の気持ちが解ったり声が聞こえる能力です。

ただいつでも解る訳ではなく時々しか解りませんが、その時になると自分には解るのです(うまく説明できませんが…)。

妹にはかなり気持ち悪がられました。

あと友達の自転車のチェーン鍵の四桁の暗証番号を一発で当てたこともありました。

まあ、そんな能力も俺が高校くらいになると無くなってしまいましたが…。

学生時代はよくみんなに「おまえは地球人らしくない。もしかして宇宙人じゃねえの?」などと言われていました。

偶にあの時の不思議な記憶を思い起こし、『もしかすると肉体は地球人だけど魂は宇宙人なのかなあ…』と考えてしまいます。

関連記事

石段の向こう

今年のゴールデンウィークの不思議な体験を書かせてもらいます。 私の家にはスーザン(仮名)という、サンディエゴからの留学生が滞在していました。 母が婚前に英語の教師をした影響…

雪(フリー写真)

片道の足跡

北海道は札幌に有名な心霊スポットの滝がある。 夏場などは、夜中なのに必ずと言って良いほど駐車場に車が数台停めてあって、若い声がきゃーきゃー言っているような有名な場所。 ※ 当…

昔の電話機(フリー画像)

申し申し

家は昔、質屋だった。と言ってもじいちゃんが17歳の頃までだから私は話でしか知らないのだけど、結構面白い話を聞けた。 田舎なのもあるけど、じいちゃんが小学生の頃は幽霊はもちろん神様…

狐の嫁入り

俺の実家は山と湖に囲まれた田舎にある。 小学校6年の時の夏休みに、連れ二人と湖に流れ込む川を溯ってイワナ釣りに行く事になった。 雲一つも無いようなよく晴れた日で、冷たい川の…

思い出のテトリス

祖母が亡くなった時の話。 祖父母4人の中で一番若い人で一番大好きな人だったから、ショックで数日経ってもまだ思い出しては泣いてた。 ある日の夕方、自室のベッドで横になってやっ…

隣の女子大生

貧相なアパートに暮らす彼の唯一の楽しみは、隣に住む美女と語らうひとときだった。 ただ、一つだけ腑に落ちない点が…。 当時、彼の住むアパートは、築30年の6畳一間で、おんぼろ…

恋人(フリー写真)

本当の霊視

とある心霊系のオフ会に参加した時の話です。 私は霊感がある(手品も上手い)Tさんの車に乗せてもらい、スポットを幾つか回りました。 不思議なのはその人の会話です。 話題…

ホテル

生け贄

この間、親父が物置の整理をしていて、夕方居間にガラクタの山を積み上げて昔を懐かしんでいた。 ガラクタの中には古着やレコードや陶人形などがあった。 ふと一枚の写真が目についた…

夏みかんの木(フリー写真)

夏みかんの木の神様

少し不思議な話を親から聞きました。 自分の親は今から25年前、八丈島という所に転勤になったそうです。 そこの社宅(一軒家)の庭に、一本の夏みかんの木が植えてあったのですが…

手を繋ぐ親子(フリー写真)

おとうさん、こっち!

お隣に、両者とも全盲のご夫婦が住んでいらっしゃいます。 この話は、ご主人から茶飲み話に伺ったものです。 ※ ご主人は16歳の時に、自転車事故で失明されたそうです。 当然…