世にも珍しいポジティブな神隠し

公開日: ほんのり怖い話

imgp548711_2

日本のみならず世界の各所で起きる「神隠し」。

超自然的なものから人為的なものまで様々なものがあるが、基本的にネガティブなものである。

しかし、とある地方では世にも珍しいポジティブな神隠しが存在する。

それは「病気を快癒させる神隠し」というなんとも健康的なもので、やり方は簡単。

とある場所に自分で赴き、そこで軽く仮眠を取る。上手く行くと丁度一日後ぐらいに目が覚める。

そして皮膚のどこかに引き毟ったような痕ができており、その時煩っていた病は完治している。

失敗すると普通に数時間後に目が覚めるだけで病もそのままなんだとか。

というのが某スキー場のバーでバイトしていた時にお客さんから聞いたお話。

その神隠しが起こる場所等は伏せていたので真偽の程は怪しいものだが、そのお客さんが「ほら」と言って見せてくれた二の腕や横っ腹には、確かに皮を引き毟ったような痣が数箇所できていた。


いつも当ブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今後もこちらでの更新は続けてまいりますが、note では、より頻度高く記事を投稿しております。

同じテーマの別エピソードも掲載しておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

怖い話・異世界に行った話・都市伝説まとめ - ミステリー | note

最新情報は ミステリー公式 X アカウント にて随時発信しております。ぜひフォローいただけますと幸いです。

関連記事

峠

イキバタ

友人は「俺って社会不適合者だよね!」と笑いながらタバコを吸う。 現在高校生やり直し中の通称「イキバタ」さん。行き当たりばったりを略しての渾名らしい。 俺はもう卒業したのだが…

抽象的(フリー素材)

親父の予言

数年前、親父が死んだ。食道静脈瘤破裂で血を吐いて。 最後の数日は血を止めるため、チューブ付きのゴム風船を鼻から食道まで通して膨らませていた。 親父は意識が朦朧としていたが、…

電話機

8時半の電話

私の会社に毎朝、電話がかかって来る。 それも朝の8時半、ぴったりに鳴る。 入社したてで電話番をしていた頃は律儀に電話に出ていた。 しかし電話に出ても何も言わず、暫く…

新聞(フリー素材)

リアル恐怖新聞

私は46歳の鎌倉富士夫似の男性です。菓子工場で副工場長をしております。 趣味はドライブです。好きなタイプは長谷川京子ですが、妻は天地真理似(現在の)です まあ、それは良いと…

タクシー(フリー写真)

契約書の拇印

俺の親父の話を書きます。 親父はタクシーの運転手をしています。 夜中2時を過ぎた頃だったそうです。40代くらいの一人の男性が病院から乗って来ました。 行き先は違う近…

河原(フリー写真)

同じ夢

これは四つ下の弟の話。 当時弟は小学4年生、俺は中学2年生、兄貴は高校一年生だった。 兄貴は寮に入っていたから、家に帰って来ることは殆どなかった。 俺は陸上部に入っ…

足音

これは母から聞いた話なんですが。 結婚前勤めていた会計事務所で、母は窓に面した机で仕事していました。 目の前を毎朝御近所のおじいさんが通り、お互い挨拶を交わしていました。 …

田舎の風景(フリー素材)

おごめご様

おごめご様というのがいると、従妹から聞いた。何でも小学校に出るらしい。 その小学校には俺も通ったんだが、旧館と新館に分かれている。 その二つの棟を繋ぐ渡り廊下の側、植え込み…

四つ葉のクローバー(フリー素材)

おじさんの予言

あれは11年前、某ビール会社の販促員のパートをしている時に、ある酒屋に伺った時のことです。 二回目にその酒屋へ訪問の際、お店の娘さんに 「あなたに膜のようなものが掛かって見…

肝っ玉おかん

以前付き合っていた彼女に聞いた話。 小学校4年生くらいの頃、夜中に枕元に気配を感じて目を覚ますと、白装束に狐の面を被った何者かが立ってこちらを見ていたそうです。 何をするわ…