田舎にまつわる怖い話

禁忌の人喰い儀式

俺の親父の田舎は、60年代初頭まで人喰いの風習があったという土地だ。 とは言っても、生贄だとか飢饉で仕方なくとかそういうものではなく、ある種の供養だったらし…

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小さな鍾乳洞

少し昔……と言っても15年以上前の話になる。 俺の地元には小さな鍾乳洞がある。 田んぼと山しかないド田舎だったので、町としても鍾乳洞を利用して観光ビジネスを…

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御業(ゴギョウ)様

俺がまだ小学生だった頃、母方のじっちゃんの田舎で体験した洒落にならない話。 口止めされていたけど、もう爺ちゃんが他界して十年くらいになるから話す。関わりたく…

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鎌爺

小学生の頃、田舎に住んでいた時の話。 その村には鎌爺という有名な爺さんがいた。その爺さんは身内の人が面倒を見ているらしいが痴呆症らしく、いつも同じ道端に座っ…

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生贄様

数十年前、曾爺さんから聞いた大正末期の頃の話。 私の故郷の村には生贄様という風習があった。 生贄様というのは神様に捧げられる神様の事で、家畜の中から選ばれる…

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廃村(長編)

俺が小学5年の頃の話だ。 東京で生まれ育った一人っ子の俺は、ほぼ毎年夏休みを利用して1ヶ月程母方の祖父母家へ行っていた。 両親共働きの鍵っ子だったので、祖父…

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ごうち(長編)

ある新興住宅地で起こった出来事です。 そこはバブル期初期に計画が出来、既存の鉄道路線に新駅を作り広大な農地を住宅地へと作り変えて、駅の近辺には高層マンション…

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案山子の神様

田舎住まいなので、通学時にはいつも田んぼの脇道を通っていた。 その日も家に帰るため、いつものように田んぼの脇道を、カエルの鳴声を聞きながら歩いていた。 する…

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早死一族

うちの爺さんの親父だか爺さんだか、つまり俺の曾祖父さんだか、ちょっとはっきりしないんだけど、その辺りの人が体験したという話。 自分が子供の頃、爺さんから聞い…

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一つの村が消えた話をする

俺はある山奥の村で生まれ育った。 人口は百人程度、村に学校は無かったから、町の小中学校まで通って行っていた。 村人の殆どは中年の大人や高齢の方で、一部の高校…

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木の杭

俺はド田舎で兼業農家をやってるんだが、農作業をやってる時にふと気になったことがあって、それをウチの爺さんに訊ねてみたんだ。 農作業でビニールシートを固定した…

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お稲荷さん

10年程前、父の田舎へ行きました。N県の山中です。夜は従兄弟達とお約束で怖い話になりました。 そろそろネタも尽きてきた従兄弟のお兄ちゃんに、私がもっともっと…

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飢饉があった村(長編)

俺の実家、岩手県のとある地方なんだけどさ、毎年帰省するんだけどね。よく田舎って「本家」みたいなのがあるのは分かるかな? その一族の本家っていうかさ、要は親戚…

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