不気味なタクシー運転手

公開日: 心霊体験 | 本当にあった怖い話

02_px400

Fさん(女性・29歳)が深夜勤務の帰り、タクシーを拾った。

ドアが開き、Fさんはタクシーに乗り込んだが、その運転手は何も言わず、ただ黙ってFさんの顔をじっと見ていた。

ちょっと不気味な感じだったが、疲れていたのであまり気にせず自分の自宅の住所を告げた。

暫くして自宅に着き、料金を支払う時に何か気持ち悪かったのでお釣りを貰わずさっさと外に出た。

その運転手は、結局最後まで何も喋ることはなかった。

取り敢えずお風呂に入りその日は寝たが、朝になって携帯電話がないことに気付いた。

Fさんは忘れ物をすることが多いので、タクシーに乗った時は必ず会社名、運転手の名前、顔などを覚える癖があった。

そのタクシー会社はいつもよく利用してるので、電話番号を覚えていて、早速家の電話から問い合わせてみた。

乗車した日時、場所、運転手の名前、失くしたものを告げると、なんと向こうからは

「そのような乗務員はこちらには在籍しておりませんが」

と言われた。

「自分の勘違いかも知れないし、もし該当することがあれば連絡下さい」

と言って電話を切った。

すると、10分後くらいにそのタクシー会社から連絡があり、なんとその乗務員は1年前の同日・同時刻に、Fさんを乗せた場所で勤務中に事故死したとのこと…。

関連記事

観音開きの蓋

私がまだ小さかった頃に体験した話です 好奇心旺盛だった私はよく馬鹿な事をして怪我をし、親に心配をかけるようなそそっかしい子供でした。 その当時、私と家族は10階建ての団地の…

自転車置き場(フリー写真)

幽霊を持って帰る

私の叔母が、大型ショッピングモールで清掃のパートをしていた時の話。 オープン当時から一年ほど経ってはいたものの、建物も設備もまだまだ綺麗で、田舎の割に繁盛していた。 しかし…

変なタクシー

昨日、ひどく恐ろしい体験をしました。 便宜上昨日と言いましたが、実際は日付が変わって本日の午前1時過ぎのこと。 残業のため終電で帰ってきた私は、家の近くまで走っているバスが…

落ちるおじさん

先日、大学の同期の友人と久々に食事した時の話。 友人は大阪に出て技術職、私は地元で病院に就職しましたが勤めている病院は古く、度重なる増改築で構造はぐちゃぐちゃ。 たまに立ち…

アパート(フリー写真)

出前のバイト

大学生の頃に体験した話。 俺は下宿近くにある定食屋で出前のアルバイトをしていた。 本業の片手間の出前サービスという感じで、電話応対や梱包、配達まで調理以外のをほぼ全てを俺…

夜道

散々な彼女

高校時代の彼女H美の話。 H美の家は、少し長めの道路の中間ぐらいに位置していた。夜になると人影も車もまばらになる薄暗い道路だ。 ある時期から、大して人通りもないその道路で事…

お札

金の亡者

以前勤めていた、ある土木調査会社での体験です。少し長いですが。お付き合いください。 東京湾を望む広い埋立地に建っていたその会社は、バブル期の乱開発による不備(地盤沈下や排水不備等…

しゃべれるんだな

自宅のトイレに大きな窓がある。ちょうどトイレの床から1メートルくらいのところに。 トイレの臭いを換気する為に、いつも10センチほど開けっ放し。 まあ、自宅代わりに借りてるビ…

ゴールの写真

小学生の時に聞いた実話。 ある一人の少年がマラソン大会に出場したんだが、心臓が悪いため速く走ることが出来なかった。 最後尾になりながらも、少年は諦めずに頑張って走った。 …

廃ホテル(フリー写真)

廃ホテルで消えた記憶

俺の実体験で、忘れようにも忘れられない話があります。 ※ 今から四年前の夏、友人のNと二人でY県へ車でキャンプに行った。 男二人だし、どうせやるなら本格的なキャンプにしようと…