2重スリットの実験

公開日: 世界の謎 | 超常現象

二重スリットの実験

量子力学の核心部分が目に見えるかたちで現れる実験。観測者の存在によって量子の行動が確定する事が証明された驚くべき実験である。

この世界のもののありようが、粒子のようでもあり、波のようでもあることが浮かび上がってくる。

水をたたえた容器を、細い窓(スリット)が2つ並んだついたてで前後に仕切ったとしよう。こちら側から波を当てると、向こう側では2つの窓からそれぞれ半円状の波が広がる。それらの波の凸が重なったところは大きく盛り上がり、凸と凹が重なったところは相殺される。波ならではの「干渉」だ。

英国のT.ヤングは19世紀初め、この仕掛けで光が波として振る舞うことを確かめた。最近は、電子を1つずつ飛ばしても、この干渉が起こることが確かめられている。

日立製作所フェローの外村彰らの実験もその1つ。1989年に論文を発表、94年には英王立研究所で映像を披露し、話題を呼んだ。

電子1つが、ついたての窓を通った後にどこへ向かうかをみると、自分が通過した窓とは別の窓を、姿の見えない分身が通り抜けたとしか思えない道筋のとり方をする。

電子はたった1つでも分身を伴って波として振る舞うため、ついたての向こうで波の凹凸が帳消しになるところには行かないのである。

関連記事

洋書

寿命を数える本

書物にまつわる都市伝説は数多く存在しますが、今回紹介するのは特に不気味なエピソードです。 私たちは多くの書籍を購入し、本棚に収めますが、時には購入した覚えのない本が混ざっている…

自殺の聖歌『暗い日曜日』

1936年2月、ハンガリーのブダペスト市警が靴屋主人ジョセフ・ケラーの死亡現場を調査中、奇妙な遺書を発見した。 自殺したケラーが書き残したその走り書きのような遺書には、とある歌の…

余命が判る本

本や書物に関する都市伝説は様々あるが、今回はそんな書籍の中でも不気味なエピソードを紹介したい。 我々は大量の書物を購入し、それを本棚にしまう。そんな事が続くと、いつの間にか沢山の…

マリリン・モンローの死の真相

マリリン・モンローは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の女優。 本名ノーマ・ジーン・モーテンセン。その後改名してノーマ・ジーン・ベイカー。 1950年代中盤か…

プルタブ(フリー素材)

不思議なプルタブ

小学5年生の夏、集団旅行に行った帰りの事。 貸し切りの電車の中、友人と缶ジュースを飲みながら雑談していた。 私はスポーツ飲料を飲み干し、その缶を窓辺に置いて網棚の上から荷物…

海

サメと異星人

3年前、グアムでダイビングをしていた際に、名古屋から来たダイバーから不可解な話を聞いた。 この話は、1990年4月にそのダイバーがインドネシアの小さな漁村で体験したものだ。 …

花々

聖徳太子の予言とクハンダの謎

聖徳太子は1300年前の日本に実在した人物として広く知られていますが、彼が優れた予言者であったことはあまり知られていません。 聖徳太子が予言した未来は、その的中率が驚異的であっ…

古代核戦争説

有史以前の地球に近代人の知らない超古代文明が栄えていたが、核戦争により滅亡したとする説。または、四大文明および同時代の文明が核戦争により滅亡したという説。 常識的な歴史観に反する…

神社の奥の光

俺、弓道やってるのね。その道場への行き道の途中を曲がると鳥居があるのよ。多分奥に神社があるんだろうけど見えてるのは鳥居だけ。で、鳥居の一直線上には暗いと何も見えないわけ。多分神社は一直…

謎の生物

5年くらい前、カンザスで釣りをしていたときのことだ。 あたりが暗くなってきて、もう帰ろうかと思った時、川の向こう岸にある生き物がいることに気が付いたんだ。 背の高さは 1.…