マリー・セレスト号事件

公開日: 世界の謎 | 超常現象

1898

1872年11月5日、マリー・セレスト号という2本マストのアメリカ船が原料アルコールを積んで、ニューヨークからイタリアのジェノバに向けて出港した。

この船に乗っていたのは、ベンジャミン・ブリッグス船長と8人の乗員、そして、船長の妻マリー(本によってはファニー)と娘のソフィアの総勢11人であった。

ところが、1か月後の12月5日、そのマリー・セレスト号が、ポルトガルとアゾレス諸島の間の大西洋を漂流しているのが、イギリス船デイ・グラシア号に発見された。

航行している様子はなく、海上を漂っている状態だったため、何か事故が発生したのではと思い、グラチア号は、マリー・セレスト号に近づいて船を横付けにして声をかけてみたが、返事がないため船長以下、数人の乗組員か乗り込んで中の様子を確認することにした。

しかし、船の中には誰も見当たらなかった。

海賊に襲われたのか? 伝染病に感染して乗組員全員が死亡したのだろうか?

それにしても、死体がないのはおかしい。

しかし不思議な事はそれだけではなかった。

船内の様子を調べる内に、次々と奇怪なことが分かったのだ。

無人で漂流していたマリー・セレスト号の船長室のテーブルにあった朝食は食べかけのままで暖かく、コーヒーはまだ湯気を立てており、調理室では火にかけたまま鍋が煮立っていた。

船員の部屋には食べかけのチキンと、シチューが残っていた。積荷もそのまま。

12月4日になにがあったのだろうか?

関連記事

犬と結婚した男

現在、インドには日本の人口の約10倍となる約12億人が暮らしている。ゆえに、それだけ人がいれば変わり者も多い。 2012年に『犬と結婚した男がインドいる』とネット上で話題になった…

グリゴリー・ラスプーチン

帝政ロシア末期の祈祷僧。シベリア、チュメニ州ポクロフスコエ村出身。 奇怪な逸話に彩られた生涯、怪異な容貌から怪僧・怪物などと形容される。ロシア帝国崩壊の一因をつくり、歴史的な人物…

ウェンディゴ憑き

ウェンディゴは、カナダ南部からアメリカ北端のインディアンたちに伝わる精霊の呼び名。地方によって多くの呼び名がある。 若しくは、北アメリカのオジブワ族やアルゴンキン語族系インディア…

バズビーの椅子

1702年、イギリスの北ヨークシャー州、サースク村に住むトーマス・バズビーは妻の父親を殺害した罪で絞首刑に処され、殺人犯としてその一生を終えた。 彼には生前、長年愛用した椅子が一…

ロズウェル事件

1947年7月8日、ロズウェル・デイリー・レコード紙の夕刊に、ニューメキシコ州ロズウェル北西120キロ程の所にあるJ・B・フォスター牧場に「空飛ぶ円盤」が墜落し、その残骸を軍が回収した…

仮面の男

仮面の男は、フランスで実際に1703年までバスティーユ牢獄に収監されていた、ベールで顔を覆った囚人。その正体については諸説諸々。 囚人は1669年に、ルイ14世の大臣からピネローロ監獄の…

話しかけてきた人影

私の祖母は、亡くなるまでに何度もこの話をしていた。それは、私の父がまだ赤ん坊だったときのこと。 ロンドンが空襲に遭い、住む家を破壊されてしまった祖母は、友人の家に身を寄せることに…

カスパー・ハウザー

ドイツの今もって不明な素性の孤児。 16歳頃に保護されるまで長期に渡り牢獄に閉じ込められていたため、その性質上しばしば野生児に分類される。 発見後に教育を施されて言葉を話せ…

リンカーンとケネディー

アブラハム・リンカーンが連邦議会入りしたのは1846年。 ジョン・F・ケネディーが連邦議会入りしたのは1946年。 アブラハム・リンカーンが大統領になったのは1860年。 ジ…

ネス湖(フリー写真)

ネッシー伝説の終焉

20世紀、世界中で実在が信じられてきた伝説のUMA。それがスコットランドのネス湖に生息しているとされていたネッシーである。 首長竜の生き残りではないかと囁かれており、数々の観光客…