犬との結婚
インドには約12億人の人々が暮らしており、その中には様々な信仰や伝統を持つ人々がいます。2012年、あるインド人男性の奇妙な行動がネット上で話題となりました。この男性、セルバ・クメールは、自らにかかった「犬の呪い」を解くため、一風変わった方法を選びました。
セルバ・クメールは自身が犬の呪いに苦しんでいると信じており、その呪いを解くために、近所の野良犬を捕まえ、ヒンドゥー教の儀式に則って結婚式を挙げました。彼によれば、この結婚式によって呪いが解けたと言います。
この話はアメリカのニュースサイトにも取り上げられたことがあります。しかし、一体セルバ・クメールに何があったのでしょうか?
彼が呪いを信じるようになった背景には、彼自身の過去が関係しています。若い頃、セルバ・クメールは遊び半分で石を投げ、誤って二匹の犬を死なせてしまったのです。その後、彼の人生には不幸が続き、これが犬の呪いだと確信に至りました。
セルバ・クメールは、この呪いを解くために、犬への償いとして自分の全てを捧げる必要があると考え、犬との結婚を決意しました。日本人の感覚では理解しがたいかもしれませんが、インドには動物と結婚して呪いを解くという風習が存在するのです。このような風習は、インドの多様な文化の一端を示しています。