犬との結婚

公開日: ほんのり怖い話 | 世界の謎

犬

インドには約12億人の人々が暮らしており、その中には様々な信仰や伝統を持つ人々がいます。2012年、あるインド人男性の奇妙な行動がネット上で話題となりました。この男性、セルバ・クメールは、自らにかかった「犬の呪い」を解くため、一風変わった方法を選びました。

セルバ・クメールは自身が犬の呪いに苦しんでいると信じており、その呪いを解くために、近所の野良犬を捕まえ、ヒンドゥー教の儀式に則って結婚式を挙げました。彼によれば、この結婚式によって呪いが解けたと言います。

この話はアメリカのニュースサイトにも取り上げられたことがあります。しかし、一体セルバ・クメールに何があったのでしょうか?

彼が呪いを信じるようになった背景には、彼自身の過去が関係しています。若い頃、セルバ・クメールは遊び半分で石を投げ、誤って二匹の犬を死なせてしまったのです。その後、彼の人生には不幸が続き、これが犬の呪いだと確信に至りました。

セルバ・クメールは、この呪いを解くために、犬への償いとして自分の全てを捧げる必要があると考え、犬との結婚を決意しました。日本人の感覚では理解しがたいかもしれませんが、インドには動物と結婚して呪いを解くという風習が存在するのです。このような風習は、インドの多様な文化の一端を示しています。

関連記事

聖徳太子の地球儀

聖徳太子が持っていたとされる地球儀の表面には、南北アメリカ大陸やユーラシア大陸などがレリーフのように描かれている。 また、1800年代に発見された南極大陸に相当する大陸や、ムー大…

メガラニカ大陸

かつて南極を中心として南半球の大部分を占めると推測された仮説上の大陸のことである。 テラ・アウストラリスともいうが、この語は後にオーストラリア大陸を指すようになり、現在でも雅語・…

トウモロコシ(フリー写真)

トウモロコシ

トウモロコシが食卓に上がる季節になると、我が家では必ず語られる話。 今では70歳近い母親が、小学4年生の時に体験した話だ。 ※ 一人っ子の母は当時、母の祖母と両親と一緒に田舎…

浮世絵のフリー素材

灯籠と火の玉

じいちゃんから聞いた話。 真夏の夕方、お使いの帰り道。お寺の片隅に人だかりが出来ているのを見つけた。 気になったじいちゃんは、人だかりが出来ている場所に行った。 人だ…

古いキーボード

あの世からの最後のメール

この話は7年前の出来事です。 当時、インターネットはまだ普及しておらず、私はパソコン通信を利用していました。 クローズドの掲示板のような場所で仲良くなった人たちと、オフラ…

本当に生きてる子どもなの?

数年前の話だけど、年に1度くらいの割合で間違い電話がかかってきていた。 だいたい平日の午後にかかってきた。出ると「ママ?」という一言だけ。 小さな子ども特有の、性別もあやふ…

森(フリー写真)

不思議な子供とおじいさん

20歳の頃だったか、まだ実家でプータローをやっていた時の話。 うちは物凄い田舎で、家のすぐ傍が森や山みたいな所だったのよ。 それで何もやる事がないし、家に居たら親がグチグチ…

カオル

バイト先の会社の寮で、幽霊騒ぎがあった。 俺は入社して1年も経たないのでよく知らなかったが、以前から気味の悪い事が起こっていたらしい。 寮に入っている社員のTさんの部屋が、…

ウサギ

ウサギの墓

小学校の頃、自分は飼育委員をしていた。 学校には鶏とウサギと亀がいて、それらの餌やりや小屋の掃除、死体の始末をするのが仕事だった。 繁殖期になるとウサギは沢山子供を産み、九…

ドルイド信仰

ドルイドとは、ケルト人社会における祭司のこと。「Daru-vid: オーク(ブナ科の植物)の賢者」の意味。 ドルイドの宗教上の特徴の一つは、森や木々との関係である。 ドルイ…