タグ: 心霊体験

フィルムに残ったもの

廃駅での撮影ロケ中、カメラのファインダー越しに奇妙な影を見た。フィルムを現像すると、肉眼では何もなかったはずの場所に、人の形をした影が三つ四つ並んでいた。…

波止場の男

漁師の俺が深夜の波止場で見た人影は、三ヶ月前に嵐で消えた仲間の健介にそっくりだった。倉庫に消えた影、空き缶、そして春先に上がった水死体——あれは何だったのか、今…

鏡台に残る匂い

遺品整理で買い取った古い鏡台を店に置いた翌日から、閉店後の店内で誰かが髪を梳く音が聞こえるようになった。娘が見たという「きれいなひと」の正体とは。…

湯けむりの向こう側

家族旅行で訪れた古い温泉旅館。どこか懐かしいその場所で、私は湯けむりの向こうに誰かの気配を感じた。亡き祖母が残してくれた、温かな不思議の記録。…

三月の坪庭

古い温泉旅館で夜勤バイトをしていた頃の話。深夜の館内巡回中、坪庭の池のそばに白い着物の女性が立っていた。声をかけようとしたその瞬間、彼女は忽然と姿を消した。…

洗い物を干していた人

一人暮らしのアパートで、勝手に洗濯物が干され、食器が洗われ、知らない食材が増えていく。誰かが私の部屋に入り込んでいる――それが誰だったのか、私はまだ答えを出せず…

沢の桟橋で待っていた友達

小学六年の林間学校、二日目の午後。苔に覆われた沢の桟橋で待つと約束した友達は、俺に気づかないまま走り去った。担任は欠席だと言い、その夜、違う棟の暗がりから「ここ…

峠の廃村に落ちていた井戸の蓋

お盆のソロツーリング二日目、熊本と宮崎の境の林道で俺はバイクを壊した。三時間歩いても神社に戻れず、辿り着いたのは五、六戸の峠の廃村。玄関にもたれて眠った夜、磨り…

玄関の柱の木札は一枚だけ

大晦日の深夜、街道筋の古い家の二階の壁に、白い衣の女がヤモリのように貼り付いていました。真下で聞こえたのは「お前で終わりだ」という声。玄関の柱の木札が一枚しかな…

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