表札のない家
郵便配達員として3年。担当区域に、毎朝老婆が立っている表札のない古い家があった。ある日その老婆は消え、その家は十五年以上空き家だったことを知る。…
郵便配達員として3年。担当区域に、毎朝老婆が立っている表札のない古い家があった。ある日その老婆は消え、その家は十五年以上空き家だったことを知る。…
廃駅での撮影ロケ中、カメラのファインダー越しに奇妙な影を見た。フィルムを現像すると、肉眼では何もなかったはずの場所に、人の形をした影が三つ四つ並んでいた。…
深夜の山道で出会う謎の女性。毎週同じ時間に現れ、30分後に消える。複数の運転手が体験した説明のつかない現象。…
深夜に見知らぬ老婆から電話がかかってきた。相手は俺のフルネームも母の旧姓も知っていた。そして「あなたのお兄さんに頼まれた」と言った。…
山あいの集落を担当する郵便配達員が体験した話。行き止まりの農道の奥に、毎月荷物を無言で受け取る老婆がいた。ある日、玄関前に見知らぬ男の人影が消え、帰り道に思いも…
漁師の俺が深夜の波止場で見た人影は、三ヶ月前に嵐で消えた仲間の健介にそっくりだった。倉庫に消えた影、空き缶、そして春先に上がった水死体——あれは何だったのか、今…
亡くなった祖母の家で見つけた、曾孫のために縫いかけの甚平。遺品整理のたびに進む縫い目と、漂う金木犀の香り。祖母が遺したものとは。…
遺品整理で買い取った古い鏡台を店に置いた翌日から、閉店後の店内で誰かが髪を梳く音が聞こえるようになった。娘が見たという「きれいなひと」の正体とは。…
家族旅行で訪れた古い温泉旅館。どこか懐かしいその場所で、私は湯けむりの向こうに誰かの気配を感じた。亡き祖母が残してくれた、温かな不思議の記録。…
長距離トラック運転手が深夜に泊まった国道沿いのビジネスホテル。快適な一夜を過ごしたが、二週間後に同じ場所を訪ねると、そのホテルは三年前に閉業していた。…
父が亡くなって初めての帰省。縁側に座ると、なぜか線香の煙のような匂いがした。母に話すと「今朝からここに誰かいる気がするんだよ」と言った。…
古い温泉旅館で夜勤バイトをしていた頃の話。深夜の館内巡回中、坪庭の池のそばに白い着物の女性が立っていた。声をかけようとしたその瞬間、彼女は忽然と姿を消した。…
一人暮らしのアパートで、勝手に洗濯物が干され、食器が洗われ、知らない食材が増えていく。誰かが私の部屋に入り込んでいる――それが誰だったのか、私はまだ答えを出せず…
深夜の温泉旅館で警備を務める男が、誰もいないはずの大浴場で繰り返し目撃した不可解な現象。湯気の向こうに見えたものは、今も説明がつかない。…
実家に帰省した夜、幼い頃よく遊んだ神社に立ち寄った。そこで一人の老婆に声をかけられた。彼女は、十年以上前に亡くなった俺の祖父のことを知っていた。…
約20年前、私は深夜の心霊番組でアシスタントディレクターをしていました。廃墟でのロケ中に女性アイドルが突如豹変し、収録テープは封印されました。噛まれたスタッフを…
静岡・牧之原の茶の集落では、留守番の日に雨が降ると必ず呼び鈴が鳴り、苗字を呼ぶ声だけが聞こえました。二十年後にずぶ濡れのおばさんが姿を見せた理由と、郵便受けに挟…
小学六年の林間学校、二日目の午後。苔に覆われた沢の桟橋で待つと約束した友達は、俺に気づかないまま走り去った。担任は欠席だと言い、その夜、違う棟の暗がりから「ここ…
お盆のソロツーリング二日目、熊本と宮崎の境の林道で俺はバイクを壊した。三時間歩いても神社に戻れず、辿り着いたのは五、六戸の峠の廃村。玄関にもたれて眠った夜、磨り…
大晦日の深夜、街道筋の古い家の二階の壁に、白い衣の女がヤモリのように貼り付いていました。真下で聞こえたのは「お前で終わりだ」という声。玄関の柱の木札が一枚しかな…
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