席替えアンケートは月曜に届く
信用金庫で働く私の自宅に、席替えアンケートと書かれた切手のない封書が届いた。隣席の主任の名前を書いて返送した後、札を神社の杉に打つよう指示される。その夜の録音に…
信用金庫で働く私の自宅に、席替えアンケートと書かれた切手のない封書が届いた。隣席の主任の名前を書いて返送した後、札を神社の杉に打つよう指示される。その夜の録音に…
帰省した実家の裏山に踏み込んだら、地図にない古い集落と神社があった。廃村のはずなのに、洗濯物が干してあり、煙の匂いがした。拝殿の前に立つ何かを見た俺は、石段を上…
実家に帰省した夜、幼い頃よく遊んだ神社に立ち寄った。そこで一人の老婆に声をかけられた。彼女は、十年以上前に亡くなった俺の祖父のことを知っていた。…
大学三年の夏、三人で灯した蝋燭と、鳥居の前の黒い水溜り。友人は順に事故に遭い、消して持ち帰った俺の蝋燭だけが、毎晩、消したはずの火を灯すようになった。神社の老婆…
祖母の家の押し入れの上の段から、古い風呂敷包みが出てきました。中身は祖母の帳面が六冊です。日付はどれも日曜で、私が隣で四百まで数えて待っていた長い時間に、祖母が…
年の瀬の山頂で、携帯電話のアンテナ鉄塔を上司二人と点検した帰り道のことです。凍った林道の雪の上に、私たちの長靴の跡に挟まれて、小さな裸足の足跡が下へ続いていまし…
大隅の谷の社に、いつ行っても待っている坊主頭の子がいました。別れぎわは必ず「またね」で、たった一度だけ「さいなら」と言われた。十三年後に見た神社庁の名簿には、常…
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